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今週の一本

●正常化への進展が焦点  井出 万寿男 (週刊水産タイムス:08/06/16号)

23日からIWCサンチャゴ総会

 第60回IWC(国際捕鯨委員会)年次総会が23日からチリのサンチャゴで開かれる。加盟国80カ国(6月11日現在)のうち、鯨類資源の持続可能な利用を支持する37カ国に対し、反捕鯨国は43カ国。日本と立場を同じくする勢力はわずかに過半数に足りない状況だが、加盟申請中の国もあり、情勢は予断を許さない。こうした中で日本はIWC正常化に向けた努力を貫く一方、持続可能な捕鯨の再開と、それ実現するための鯨類捕獲調査の重要性を強く訴えるものとみられる。

 11日に開かれた自民党捕鯨議員連盟(鈴木俊一会長)の総会では、捕鯨を守る全国自治体連絡協議会、日本小型捕鯨協会、日本鯨類研究所・共同船舶・日本捕鯨協会は相次いで要望。沿岸捕鯨の早期再開やミンク鯨の商業捕鯨捕獲枠の設定、グリーンピースやシーシェパードなど、反捕鯨団体の不当な妨害行動に対する効果的抑止、調査捕鯨の安定的な継続実施など訴えた。特に先の南極海鯨類捕獲調査では、両団体から危険かつ悪質な妨害攻撃により甚大な被害を蒙ったことから、日本捕鯨協会の中島圭一会長はシーシェパードなどの船舶が二度と南極海で妨害活動を行えないよう、出港の差し止めを求めた。
 水産庁の山下潤資源管理部長がIWCでの基本方針について「IWC正常化に向けた取り組みを支持する。無益な対立をあおらないよう、現状のIWCでは採択の可能性はない提案を投票にかけない方向」と説明した。
 IWCの将来に関する議論では、具体的な合意パッケージを議論するための小グループの設立をめざすとともに、パッケージの要素に沿岸小型捕鯨が入ることを確保する。反捕鯨国側の主張である調査捕鯨、南大西洋サンクチュアリーについて同じく小グループで議論することは受け入れるとしている。
 また、会議の場外で持続的利用国関係者が「IWCの将来」に関する議論と平行して「セーフティーネット」(IWC以外の議論の場)のあり方を議論するシンポジウムを計画しているが、日本もこれに参加する予定。

超党派の国会議員がエール
第21回捕鯨と食文化を守る会


IWC代表団にエールを送る林家木久扇師匠
 クジラ食文化を守る会(会長=小泉武夫東京農業大学教授)は「第21回捕鯨の伝統と食文化を守る会」を11日、東京・永田町の憲政記念館で開いた。衆参国会議員のほか、捕鯨関係者、水産関係者が集まり、IWC総会に臨む日本政府代表団にエールを送るとともに、全国津々浦々の鯨料理に舌鼓を打った。
 自民党捕鯨議員連盟会長の鈴木俊一衆院議員は「伝統的な鯨料理を前にして、日本人とクジラは切っても切れない関係にあることを痛感する。世論調査でも捕鯨再開を支持がはっきりしており、サンチャゴでは正々堂々と捕鯨問題を訴えたい」と挨拶。民主党の小平忠正衆院議員は「参議院では内閣問責決議案、衆院は内閣信任決議案と、国会は混沌としているが、捕鯨問題では与野党一致。この場は仲良く鯨料理を楽しみたい」と語った。
 小泉会長は「日本の食料自給率は極端に低い。早く商業捕鯨を再開しないと大変なことになる」と警鐘を鳴らし、森本稔IWC日本政府代表が「持続可能な捕鯨の再開と、それを実現するための調査活動の重要性を訴える」と決意表明したのに続き、クジラ食文化を守る会の副会長で落語家の林家木久扇さんが乾杯の音頭を取った。
 テーブルには鯨の刺身(赤肉特選など)、竜田揚げ、薫製ベーコン、ハリハリうどん、クジラ鍋、さらし鯨、くじらめし、さえずりベーコンサンド、串かつ、くじらシュウマイなどずらりと並んだ。

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