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今週の一本

●カツオ資源を共同調査  鳥越美紀 (週刊水産タイムス:09/06/08号)

味の素と水産総合研究センター

標識を付けてカツオを漂流
タグを付けて放流
 カツオ節を原料にした「ほんだし」を製造発売する味の素(東京・中央区、山口範雄社長)は調査研究機関の水産総合研究センター遠洋水産研究所と共同でカツオ生態調査を行った。お互いの立場は異なるものの、カツオ資源の動向を究明したいという思いは同じで初の試み。
 
 味の素と水研センターは4月から西日本太平洋沿岸におけるカツオの生態調査を開始し、5月に奄美大島周辺海域で1000尾の標識放流を実施した。
 調査期間は来年の3月までの1年間。瀬戸内漁協(鹿児島・瀬戸内町)の協力のもと、小型1本釣り漁船で漁獲したカツオのうち、状態の良いものの体長を測定後、標識であるダートタグを背中に装着させて放流した。タグには、水研センターと味の素の名称が刻印されている。
 このうち14個体には、将来的に実施が期待される記録型標識アーカイパルタグのダミーを腹腔内に装着させた。この標識は電子標識の一種で魚を再捕した場合、一定間隔で記録された深度、水温、体内温度、照度から位置推定ができる。
 これら標識放流したカツオを12月までに50尾の再捕を目指す。
 「社員が実際に乗船し、タグを付ける作業も行った。カツオは主力製品“ほんだし”の大切な原料。このカツオ資源が、なぜ減少しているのか究明していきたい」(味の素広報・CSR部)。本調査の様子は同社ホームページ内「あしたのもとNEWS」の動画で見ることができる。
 近年、西日本太平洋沿岸の曳縄や小型一本釣り漁法によるカツオの漁獲量は減少傾向にある。原因としては、回遊経路の九州西部への変化、回遊経路の沖への移動、四国・紀州沖カツオ漁場での滞留減少、薩南海域で大半が漁獲されてしまっていることが考えられている。
 採捕された場所・時期を分析することで、カツオ漁獲量減少に関する仮説を検証する。

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