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今週の一本

●米国スリ身Bシーズン
欧州のフィレー需要旺盛  辻雅司 (週刊水産タイムス:10/07/19号)

低級品1〜2割高か

 米国Bシーズンのスケソウダラの漁模様は、卓越年級群の2006年魚が漁場のいたる所で見られ、順調な漁獲が続いている。また、ギリシャの経済危機以後、ユーロ通貨の下落や経済の後退から欧州のフィレー・スリ身の需要が弱まると見られていたが、実際には依然として需要が強く、スリ身は低級品を中心にすでに10〜20%値上げしている。
 来年のスケソウダラの漁獲枠については、今年の漁模様が順調なことや2006年級群がさらに成長することから、今年の81万3000tが90万t〜100万tに増えるのではないかと期待を込めた声がシアトルの関係者から聞かれた。
 Bシーズンのスリ身生産では、魚体が大きかった昨年と比べて小さく、魚体は1尾400〜600gとやや小型中心。しかし、漁獲のペースは順調で、漁場のいたるところに魚が見られる状況だ。
 卓越年級群の2006年生まれのスケソウダラが順調に成長しているためと見られている。順調な漁獲であるため、8月中には終漁する予定。
 スリ身の価格は、欧州のフィレー・スリ身の需要が、ギリシャの経済危機やユーロ通貨の下落以後も衰えることがなく、フィレーのBシーズンの価格はAシーズンと同じ価格で成約されている。
 スリ身は、低級のRA級などの引き合いが韓国とともに強く、Aシーズンと比べて10〜20%アップの価格となる見通し。低級スリ身と競合する東南アジアのイトヨリ・スリ身の生産が振るわないことから、価格が上昇している。

ヘイク09年にITQ移行、枠も増加傾向

 今年はヘイクの漁獲枠が昨年の13万5000tから19万3000tに増加したことから、各社はヘイクのH&G(ドレス)とスリ身の生産に注力している。
 例えばマルハニチログループでは、1月にエクセレンス号を保有するシュープリーム社とオーシャンフェニックス号を保有するプレミア・パシフィック社を合併させ、エクセレンス号はヘイク専門に漁獲(H&Gを主に生産)し、オーシャンフェニックス号はスケソウダラを専門に漁獲(スリ身とH&Gを生産)させるなど、事業統合により効率的な資源の利用を図っている。特にヘイクは来年から漁獲枠がさらに増加するほか、ITQ(個別漁獲割当)に移行し、安定的な操業形態に移行する。
 来年のスケソウダラの漁獲枠については、NMFS(米国海洋漁業局)が資源調査と基本となる評価手法の見直しを現在行っている。関係者の声としては、今年の漁模様が順調なことや2006年級群が来年成長するため、増枠になると期待する声が多い。

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