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今週の一本

●冷凍鯨肉さらに値下げ  井出万寿男 (週刊水産タイムス:10/10/11号)

ミンク鯨・イワシ鯨赤肉で1750円

鯨肉の品質をチェック(品見会で)
 日本鯨類研究所は調査副産物として販売している冷凍鯨肉を第17次北西太平洋鯨類捕獲調査分(今年6〜8月)から値下げする。景気低迷で鈍化している鯨肉の消費を促すため。ミンク鯨の赤肉でキロ1750円と1982年の商業捕鯨モラトリアム(一次禁止)以後、ピーク時の半値以下まで下がった。

 鯨肉の販売による取得金は鯨類捕獲調査の実施費用に充てられている。
 今回の調査で生産した鯨肉1575t(ミンク鯨14頭分、ニタリ鯨50頭分、イワシ鯨100頭分)は27日から全国の中央卸売市場、一部の地方卸売市場で販売される。このうち264tは公益として地方自治体や学校給食に仕向けられる。
 近年の調査捕鯨の拡大によって増産された鯨肉を、広く国民各層に行き渡らせるため、これまで断続的に鯨肉価格は下げられてきた。今や調査捕鯨が開始された直後のキロ4000円台に比べると半額以下だが、それでも食品全体の価格水準からみると「高級品」の域を脱していない。
 景気の悪化による消費減退、円高によるデフレ圧力などで水産物全体の価格が低迷していることを踏まえ、国民各層に幅広く安価な鯨肉を提供するため、市販用は第23次南氷洋鯨類捕獲調査での販売に比べ、赤肉で100円、畝須1級で300円の値下げに踏み切った。
 キロ当たりの価格はミンク鯨、イワシ鯨の赤肉が1750円、ニタリ鯨が1700円。畝須1級はミンク鯨が3400円、ニタリ鯨が3000円、イワシ鯨が3100円。本皮1級は1850〜1900円。
 販売業務を委託されている共同船舶(山村和夫社長)は調査副産物の販売に先立ち、品見会と情報交換会を6日、東京・中央区晴海のホテルマリナーズコート東京で開いた。
 鯨肉を取り扱っている主要業者が全国から参加し、熱心に鯨肉の品質をチェックした。
 貫井敏夫取締役販売流通部長は「鯨肉に含まれるアミノ酸成分『バレニン』の抽出に成功し、サプリメントとして商品化された」とホットなニュースも伝えた。
 会場ではニタリ鯨、イワシ鯨、ミンク鯨が赤肉、尾肉、本皮、鹿の子、胸肉など、部位ごとに15kgサイズ(1ケース)で展示されたほか、調理例として刺し身、ステーキ、ハリハリ鍋などの試食コーナーも設けられた。
 また水産大学校の福田裕教授が「おいしい鯨プロジェクト」と題して、鯨肉のドリップ流出を抑えて熟成させる解凍方法を説明した。

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