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今週の一本

●日本に値上げ強く求める  佐藤巳喜夫 (週刊冷食タイムス:10/11/16号)

コスト高急伸、「限界超えた」
中国の冷食工場

新規導入した機器の調整を急ぐ従業員、
こうした風景が珍しくない
【中国青島発】
 中国の冷凍食品工場がコスト高で経営を圧迫されており、自社吸収努力の限界を超えたと判断、販売先である日本のメーカーなど需要筋に値上げ受け入れを強く要請している。中国は安く生産できる、という位置づけは明らかに転換せざるを得なくなっている。仮に日本が値上げを飲まなければ、中国の冷食工場は欧米、東南アジアなど日本以外の供給先拡大を一段と進める考えを示す強気の中国側経営者が少なくない。

 中国の冷食工場のコスト高が進んでいるのは@人件費高A原料高B関連資材高が同時に、急激に押し寄せているため。
 従業員の給与は今年上期だけで30%以上高騰しており「手取りで月給2千元(約3万円)」ということころが珍しくない。2千元は10年前に比べて3倍と急激にアップ。しかも「給料を上げても人が集まらない」と例外なく証言する。
 原料高も深刻。農水畜産の全ての原料が急激に高騰しており「天候不順により、特に野菜が著しく高くなっている」という。
 資材の高騰もこれに追い討ちをかけている。原油高に伴い、包材の値上がりが特に著しい。「30%の値上げを包材メーカーから要求され、価格交渉している」ところもあった。
 いずれのコスト高要因も早急に改善される見通しはない。そこで工場では機械導入、自動化を一気に進め、生産の合理化を図っているが「自己吸収の限界は既に超えた」という経営判断で一致している。
 輸出先の日本側とは既に値上げ交渉が始まっているが、低価格化がさらに進む日本側と交渉が順調に進むとは中国側も捉えていない。ある工場の総経理は「ねばり強く交渉し、少しでも上げてもらえるようにしたい」と語るが、中国側の値上げ環境が日本に理解されなければ「日本以外に供給するしかない」とも考えており「これまでの日本との関係をここで断ち切りたくない。理解してほしい」と求めている。

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