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今週の一本

●認知症予防にDHA  井出万寿男 (週刊水産タイムス:11/09/05号)

魚肉ソーセージ摂取の臨床で判明

マルハニチロ、島根大医学部などと合同調査

DHAの機能を説明する
マルハニチロの佐藤所長
マルハニチロのDHA関連商品
 マルハニチロホールディングスと島根大学などによるDHA(ドコサヘキサエン酸)に関する合同調査チームは、DHA入りフィッシュソーセージの摂取試験の結果、高齢者の認知症予防で効果が確認できたことを記者会見で明らかにした。高齢者にDHA入り魚肉ソーセージ「リサーラ」を1年間食べてもらい、臨床試験で判明した。

 会見には島根大学医学部の橋本道男准教授、島根県立大学短期大学部出雲キャンパスの山下一也副学長、社会医療法人仁寿会加藤病院の加藤節司理事長、マルハニチロHD中央研究所の佐藤信行所長が出席。
 試験は島根県川本町に住む認知症と診断されていない高齢者111人(平均年齢73歳)を2グループに分けて行われた。DHA入りソーセージ(マルハニチロ食品の「リサーラ」)と、オリーブ油を添加したフィッシュソーセージ(プラセボ)を、それぞれ1日2本ずつ、1年間摂取してもらい、認知機能や記憶力に関するテストを行い、認知機能に及ぼすDHAの効果を比較した。その結果、DHA入りフィッシュソーセージの摂取により、前頭葉機能検査(FAB)やミニメンタルステートテスト(MMSE)で有意な改善が認められたことを示した。
 佐藤氏は、2008年11月から2年間にわたる臨床試験の結果から「マルハニチロでは1989年に英国マイケル・クロフォード博士がDHAと知能指数の関係に言及する以前から、DHAの生理機能に関する研究を行ってきた。今回の研究成果は、DHAを含む食品を利用した認知症予防の可能性を示唆するものであり、予防医学の視点からも健康長寿社会の実現に向けた波及効果が期待できる」と語った。
 山下氏は、脳CT所見と脂肪酸分析により「80歳以上の高齢者では、脳萎縮、脳室拡大、無症候性脳梗塞のない例ではDHA値が高かった。脳萎縮度と認知機能とは関連が見られた」とまとめた。
 食品を利用したDHA摂取に関する100人規模の臨床試験は日本で初の試みで、健常在宅高齢者での効果が検証できたのも初めて。

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