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今週の一本

●次の100年支える研究拠点  井出万寿男 (週刊水産タイムス:11/10/03号)

日本水産 東京イノベーションセンター稼働

100周年記念事業として建設された
東京イノベーションセンター
 今年で創業100周年を迎えた日本水産が記念事業の1つとした東京イノベーションセンター(東京・八王子市)が2月の完成以来、順調に稼働している。自然に溶け込んだ閑静な環境の施設に最新鋭の研究・分析機器を備え、ニッスイの次の100年に向けた新拠点となる。

 同センターは「限りある水産資源を余すことなく利用するための技術を磨き、生活者価値に変換する」との基本方針に基づき、これまで分散していた研究・開発組織を結集。@水産資源のサスティナブルな利用A養殖漁業の高度化B水産資源の有効活用・付加価値化C安全安心の追求――を掲げた。
 垣添直也社長は「100周年記念事業に向けて、いろいろ議論してきたが、自分本位ではなく、これまでニッスイを支えて下さったお客様にお応えするため、何らかの形で社会貢献につながる事業を、ということになった。百年史、魚譜、パイオニア館のいずれもそうした点を念頭に置いたが、その極め付けが東京イノベーションセンター。次の100年はイノベーションなくしてあり得ない。今後100年のニッスイグループを支える創造的研究開発拠点として、水産資源と生活をつなぐ役割を磨き続ける」と語った。
 研究棟は1階が食品分析センター、2階が商品開発センター、3階が中央研究所、バイオ生産研究所、4階が中央研究所と食堂。試験棟は技術開発センター。食堂は200人以上(従業員は約180人)が一度に利用でき、眺望も抜群。
 中央研究所はニッスイグループにおけるR&D機能の中心として、水産食品・養殖・健康分野を研究。バイオ生産研究所では微生物による発酵生産技術(バイオ生産)を導入し、高度不飽和脂肪酸などの有用な機能性物質の生産方法を研究開発する。
 食品分析センターは残留農薬、重金属、残留動物用医薬品、食中毒微生物、アレルギー物質など、食品の安全性に関する分析を広く行う。国内外の工場検査室の信頼性向上のため、独自のエクセレントラボシステムによるグループ活動を行っており、その中核を担っている。
 商品開発センターは新商品の企画や原材料の安全性、さらに新しい素材や技術を探求し、価値ある商品創造を目指す。
 技術開発センターはニッスイグループの生産機能のフルポテンシャル創出を目指す。1階が工作室。2階では製麺・ねり製品などの試作やラインの試験を行う。研究棟で商品開発された新商品の候補は試験棟のテストプラントで実用化が試され、1階で商品化に向けた装置の開発などが行われる。技術系職員の研修も、ここで行われる。
 「開放感とセキュリティの共存」が同センターの特徴。各階とも共用エリアから事務室内がガラス越しに見えるほか、1階のエントランスから4階までが吹き抜け。その半面、カードキーなしでは入退室できないようになっている。
 武蔵野の自然が残る宇津貫(うつぬき)緑地に隣接しており、美術館や博物館を思わせるモダンな造りが周囲の景観に見事に溶け込んでいる。建物面積は4944u(延床面積1万3426u)だが、敷地は2万4791uを確保した。
 社員自ら植樹を行うなど、里山の雰囲気を守っている。

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