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今週の一本

●東扇島 建設ラッシュ  井出万寿男 (週刊水産タイムス:12/03/12号)

松岡、ニチレイ、山手冷蔵、マルハニチロで
計18万t

大型冷蔵倉庫の新設が進む
川崎市の東扇島
新たな臨海道路 2016年度開通
 神奈川県川崎市の東扇島で冷蔵倉庫の新設が相次いでいる。現在、東扇島地区の保管能力はトータルで約70万t。現在建設中の松岡、今後着工する山手冷蔵、マルハニチロ物流、ニチレイロジグループの計18万tが完成すると、2014年には都道府県別の保管能力で神奈川が東京を抜いて全国トップとなる。

 東扇島へは首都高(湾岸線)と海底トンネル道路の2通りしかないが、産業道路に通じる臨港道路(東扇島水江町線)が2016年度の完成をメドに建設が進められており、これが開通するとアクセス事情は格段に良くなる。
 首都圏の冷蔵倉庫の在庫率アップと施設の経年化が課題とされる中、松岡(山口県下関市、松岡隆雄社長)は昨年8月、7階建て・保管能力8万t規模・トラックバース70基という大型物流センターの建設に着手。工事は順調に進んでおり今年12月に竣工、来年2月には稼働する。冷蔵庫は二酸化炭素(CO2)の排出を削減する仕様でLED照明を採用。投資額は約100億円。
 ニチレイロジグループ(東京都中央区、村井利彰社長)の東扇島物流センター第2期棟もこの3月23日に着工する。保管能力は3万9670tで、1期棟と同様、免震構造が特徴。投資金額は57億9000万円。2013年7月完成予定。
 当初は1期棟(6000坪)のみの予定だったが、川崎市から1万2000坪を借りてほしいとの要望があり、「立地の優位性などを勘案して2期棟増設を早い段階で決断した」(村井社長)。子会社のニチレイ・ロジスティクス関東が運用する。
 一方、山手冷蔵(東京都品川区、青山信之社長)は2万7000〜2万8000t規模を今年4月に着工、1年後の完成を目指す。災害に強い免震設計と省エネが特徴。建設予定地から約1kmに同社の川崎ロジスティックセンターもあり、東扇島での保管能力を増強する。「都内湾岸に比べ借地料が割高だが、船橋(千葉県)よりも交通の便はいい」(青山社長)と東扇島の将来性を見込む。
 マルハニチロ物流(東京都中央区、河添誠吾社長)は3万t規模の冷蔵倉庫を今年12月に着工する運びで詳細な設計に入った。2014年2月に完成予定。
 同社では東扇島に原料の扱いを主体とした川崎第一物流センター(3万4000t)、冷凍食品・チルド製品中心の川崎第二物流センター(3万t)が稼働しており、新センターの完成で東扇島地区に約10万tを有することになる。近年、扱いが増えてきた冷凍食品・チルド製品を主体とし、広めの荷捌きスペースを確保して機能性の高い本格的な物流センターを目指す。
 同社38カ目となる新センターの完成で保管能力は61万5000t。関東地区では15年ぶりの大型設備投資となる。免震設備を施すほか、荷捌き室を陽圧設計にして結露を防止。全館LED照明を採用する。冷凍機の冷媒はアンモニアを使用。
 河添社長は「昨年12月に着工を予定していたが、東日本大震災の影響などで1年遅れとなった。これまでは港湾地区の保管型冷蔵倉庫が中心だったが、加工流通型の物流センターのニーズにも応えていく。直ちに閉める施設はないが、当社も平均築年数28年、将来のスクラップに備えた新設。川崎第一・第二を含め、3カ所の物流センターを機能的・効率的に活用していきたい」としている。

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