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今週の一本

●海外進出再び活発に  佐藤巳喜夫 (週刊冷食タイムス:12/03/20号)

注目浴びるベトナム、中国には業務用卸

 冷凍食品で海外進出が再び活発化している。日本国内向けに製品供給するだけでなく、海外を販売市場と捉えているのがこれまでとは明らかに異なる点。国内が少子高齢化に伴い需要拡大が期待できないことに加え、原料・商品不足の懸念が広がっていることが背景にある。ベトナムが注目されている。

原料、商品不足も背景に

 原料・副資材の調達不足、高騰は以前から中長期的な懸念材料として業界で指摘されていたが、昨年の大震災に伴う商品の供給不足とともに表面化した。
 メーカーが供給を安定し収益体質も併せて強化するため商品を絞り込んでいるのに対し、特に業務用中小卸からは「我々が扱える、売れる商品が来なくなった」という不満が増えている。「市販用に比べロットが少ない業務用向け商品供給は明らかに減っている」というのが卸の指摘。
 将来的に商品を安定確保するためには海外調達が欠かせない。中でも資源が豊富で、日本に近く、国民も日本に親近感を持つベトナムが注目されてきた。
 ニチレイフーズは経済成長が続くベトナム進出を計画していたが、現地の有力食品メーカーCholimex社に資本参加し、冷食を含む事業展開を図る。同社はアセロラ原料の調達を通じ、ベトナムと関係がある。
 豊田通商もベトナムの凍菜事業に参画する。京果食品(京都)の100%出資会社ダラットジャパン社にグループで30%出資する。
 当初は日本向けだが、ベトナム内販、豪州、アジア市場も視野に入れている。
 日本水産のグループ会社「大明食品」(台湾)は中国浙江省の慈渓市に「大越食品」の凍菜の新工場を竣工した。日水向け冷凍野菜のほか、中国内販向けに生鮮野菜の販売も手掛ける。中国では生産管理された安全安心な生鮮野菜の需要が急激に高まっている。
 中国では冷凍野菜を安定供給するためニチレイフーズも山東省泰安市に凍菜の新工場を建設している。
 業務用卸大手の久世は全額出資子会社の「久世(香港)」を通じ、現地企業と合弁で内陸部の四川省成都市に業務用卸の新会社を設立する。久世(香港)は上海を中心に業務用卸事業を展開しているが「当社75年の実績を生かし、内陸部でも商機をつかむ」と久世健吉社長は自信を示している。

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