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今週の一本

●マルハニチロ、スリミ事業強化  井出万寿男 (週刊水産タイムス:12/04/02号)

ロシア漁業会社と提携

 マルハニチロ水産は、洋上スリミ加工母船“ヴィクトリア号”を所有するロシアの大手漁業会社と提携し、ロシア産スケソウスリミの生産・販売事業に取り組むことを明らかにした。初年度の今期は試験的に4000〜5000t、来年度以降は1万2000〜3000tの生産を計画。そのうちの9割は日本向けとして同社が販売する。将来的なスリミの安定供給をめざす同社と、スリミやフィレなどの付加価値製品の増産をねらうロシア側との意向が合致して提携が実現した。

 ロシア海域におけるスケソウダラ資源は2000年頃に悪化したが、その後の徹底した資源管理により回復。漁獲枠(TAC)は2010年172万t、11年165万t、12年175万tと高水準で推移している。現状では、漁獲されたスケソウダラの9割がH&G(ドレス)に向けられ、スリミの生産は数100tレベルにとどまっていた。ロシア側としては、安定したスケソウ資源を活用するため、フィレやスリミなどの付加価値製品の生産比率を高めることが課題となっていた。

 一方で、東南アジアや南米などにおけるスリミ生産は減少傾向で先行き不透明。また、北米のスケソウ資源は安定的ながら、サケの混獲問題や漁況低迷などの不安要素もあり、同社は将来的なスリミの安定供給のために新たな調達先を必要としていた。舟木謙二水産第一部長は「今回の提携は両社にとって良いマッチング」と語った。

 今回の提携で、同社社員1名、ベテラン技術者2名がヴィクトリア号に乗船。生産管理から規格・製品づくりなど、同社が長年培ってきたスリミ生産のノウハウや技術を提供する。

 ヴィクトリア号は主に北オホーツクからカムチャッカ半島西岸域で1月〜5月中旬操業。スリミの生産能力は月産約3000tで、原料の6〜7割をスリミに、それ以外はフィレやH&Gなどにあてる。初年度はAグレードのスリミ中心に、FAやKAグレードを試験生産する予定。

 ロシア産製品について同社は「北米のスケソウスリミ供給を補完する位置づけ。北米産とは特性が異なり、規格や価格は単純に比較できない」(舟木部長)としている。

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