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今週の一本

●2012年の冷凍野菜輸入量95万t超、過去最高  高橋尚徳 (週刊冷食タイムス:13/02/05号)

中国産4%増で最多を維持

 2012年(1〜12月)の冷凍野菜輸入高は数量6%増95万3393t、金額11%増1333億4842万円で昨年に続き、数量・金額とも過去最高を更新した。輸入量の4割を占める最大品目のポテトをはじめ、ほぼ全品目の輸入量が前年実績を上回った。国別では前年トップの中国産がさらに4%伸びた。輸入量の増加は冷凍野菜の認知度が年々高まっていることもあるが、東日本大震災による福島第一原発事故に伴う風評被害で、需要が海外産にシフトしたことも要因の1つと考えられる。さらに円高の追い風もあった。統計データは財務省が発表した。

 最大品目のポテトは数量で8割以上のシェアを持つアメリカ産が9.1%増と伸長して全体をけん引したが、2位のカナダ産は16%減、近年伸び続けていた3位のベルギー産は5.2%減と減少に転じた。

 枝豆は全体で0.9%増とほぼ前年並だったが、輸入量1位の台湾産が10.1%増と11年に続いて2ケタ伸びた。2位のタイ産も4.4%増と伸びた。一方で3位の中国産は9.3%減少した。上位3カ国で枝豆輸入量の96%を占めている。

 枝豆の輸入金額を輸入数量で割った1kg当たりの金額を見ると、台湾産174円(5円増)、タイ産173円(13円増)、中国産154円(12円増)といずれも上昇しているが、労働者の最低賃金が4割アップしたタイと、人件費が高騰している中国の上昇率が高い。タイと日本はFTA(自由貿易協定)を結んでいるため、関税がかからないが、台湾産枝豆には6%の関税が掛かるため、台湾産の生産者からは日本とのFTA締結を望む声が以前から挙がっている。

 ほうれん草は9割近くを占める中国産が2.5%増と増加したものの、2位の台湾産が26.4%減、3位ベトナム産が27.7%減とそれぞれ3割近く減少した影響で全体の輸入量も前年実績を下回った。震災以降、業務用ユーザーがメニューからほうれん草を外した影響が少なからずあるようだ。

 ブロッコリーはトップの中国産が7.9%増と伸長したが、2位のエクアドル産が33.5%増と大幅に伸びて輸入量を押し上げ、11年に続いて2ケタ伸長した。1kg当たりの金額を比較すると、中国産が128円なのに対し、エクアドル産は167円と高い。エクアドル産は年間を通じて収穫できるのが特徴。標高3千mの高地で栽培するため虫が少なく、異物混入のリスクが低減できるのも有利な点。

 ごぼうは全量中国産だが、1kg当たりの金額は179円から148円に下落し、輸入量は6.6%伸びた。

上位2カ国で8割

 輸入先を見ると、中国産が4.1%増38万5365tでトップ。次いでアメリカ産が8.3%増36万7115tで2位。2カ国で全体の8割近くを占めている。上位10カ国の顔ぶれは前年と変わらないが、前年5位だった台湾と4位だったカナダの順位が入れ替わった。

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