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今週の一本

●JF全漁連、汚染水漏出で東電に抗議  相模活 (週刊水産タイムス:13/07/29号)

岸会長「漁業者・国民への裏切り」、
「怒りは増幅」

広瀬社長(左)に抗議文を手渡す岸会長
 JF全漁連の岸宏会長や福島県漁連の野ア哲会長らは25日、東京電力本店(東京都千代田区)を訪れ、廣瀬直己社長に対し、東電福島第1原発から放射性汚染水が漏出していることに厳重抗議した。原発敷地内の井戸から高濃度の放射性物質が相次いで検出された問題で、東電が22日、汚染水が地下水と混じり海に流出していることを初めて認めた。再発防止策を強く求めたが、収束のめどは立っていない。

原発事故収束ステップ2は破綻

 岸会長は「汚染水の海への漏出を絶対に起こさないよう強く求めてきたのに、このような事態が判明した。これは、全国の漁業者・国民に対する裏切り行為であり、極めて遺憾だ」と猛烈に抗議した。その上で、海への流出を防ぐ対策を講じるよう要請した。

 具体的には、海側遮水壁や凍土遮水壁などで汚染水の海への漏出を早急に防止することや、海域モニタリングの強化を求めている。
 広瀬社長は「本当に申し訳ない。対策をしっかりとっていきたい」と頭を下げた。東電は井戸で高い放射能が検出されたのは5月以降としており、原発港湾外の海水の汚染度には大きな変動がないことから、汚染は港湾内に限定されるとみている。ただ、汚染水の海洋流出に否定的な見解を示していた東電が一転して認めたことで、漁業者からは風評被害を懸念する声が広がっている。

 廣瀬社長との面会後、記者会見した岸会長は「対策を万全にするという回答を得た。漁業者の怒りが増幅していることを伝えた」と語った。野ア会長は「原発事故の収束工程『ステップ2』完了は、今回の海洋汚染で完全に破綻していることを両者で確認した」と説明した。

 廣瀬社長は「汚染水の漏出対策とモニタリングを徹底的に行う」と述べた。5月から高濃度汚染水が検出されていたのに、発表が遅れたことを記者から指摘されると「データなどを収集するのに時間がかかった。風評被害に直結するので、慎重になり公表が遅れた」と釈明した。「ステップ2」破綻を認めるのかと問われると「とにかく万全の対策をとる」と言葉を濁した。

 面会に同席した宮城県漁協経営管理委員会の菊地伸悦会長は「組合員から新しい船を造っていいかと苦しい相談も受けている。一滴たりとも汚染水を海に流してはならない」。茨城沿海地区漁連の小野勲会長は「茨城も風評被害で、高級魚のヒラメが浜値で30〜100円(1kg当たり)しかつかず、漁業経営を苦しめている。早く正常な状態に戻してほしい」と話した。

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