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今週の一本

●メーカー前3月期、増収も円安が収益圧迫  高橋尚徳 (週刊冷食タイムス:14/05/20号)

原料高に対策、今期は収益回復へ

 冷食メーカー各社の前3月期決算がほぼ出そろった。旺盛な内食・中食需要に支えられ、多くの企業が増収で着地したものの、円安に伴う原料・仕入れコスト高が収益を圧迫し、減益となったケースが多い。今期は引き続き原料高を織り込みながら、価格改定や販売増、生産性の改善などで収益力を高め、増益を計画している。また、大手のニチレイと味の素は、北米を中心とした海外販売に勢いがあり、今期も2ケタ増収を見込む。

 ニチレイは日本冷凍食品協会の定義に基づくグループ全体の冷凍食品売上げが7.6%増2091億円と集計を開始して以来、初めて2千億円を超えた。ニチレイフーズの冷凍食品をメインとする加工食品事業の売上高も初めて2千億円を突破、計画を9億円上回り、204億円の増収となった。一方、営業利益は44%減(26億円減)の34億円と大幅減益。価格改定や不採算商品の入れ替え、タイの子会社の業績改善などで69億円の増益要因があったものの、原材料・仕入コスト上昇による押し下げ分95億円に飲み込まれた。

 今期は円安による原材料・仕入コストの上昇分など計29億円の減益要因を見込むが、価格改定や不採算商品の入れ替えなどで40億円、国内の生産体制強化などトータルで50億円の利益改善を見込み、21億円増の55億円を計画している。

 北米の子会社、イノバジアンクイジーン社は12.3%増と2ケタ増収を見込んでいる。

 味の素冷凍食品は国内の業務用冷凍食品と海外販売が売上げをけん引した。家庭用は伸び悩んだ商品があったが、ギョーザなど主力商品が伸長したことで前年並みを維持した。北米を中心とした海外販売は売上げが40%増138億円と大幅に伸び、収益面での貢献度が日本よりも高いという。今春はロシアにも販路を広げた。

 今期は営業利益11億円増の65億円を計画している。

 マルハニチロは、アクリフーズが農薬混入事件の影響で70億円減収となったものの、冷凍食品ユニットでは11億円の増収。一方の営業利益は10億円と35億円減少した。旧マルハニチロ食品は市販用・業務用ともに増収となった。

 日本水産(単体)は家庭用調理冷食で収益面を重視した施策を打ち出したが、後半から販促費をかけてシェアを取りに行った結果、減収で着地した。業務用、農産冷食は増収となった。価格改定が一定の成果を上げ、製品単価が家庭用・業務用ともに上昇した。

 日清フーズ、日本製粉、日清食品冷凍とパスタを主力品とする3社はいずれも増収だった。冷食協の平成25年の国内生産統計では、「スパゲッティ」の生産量が約1万3000t増と最も増えている。

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