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今週の一本

●日系冷蔵倉庫 タイで競う  橋本武寿 (週刊冷食タイムス:14/07/15号)

マルハニチロ系、ニチレイロジグループが
バンコク近郊に今秋 相次ぎ新設

JPK社の大型冷蔵営業倉庫
 マルハニチロ子会社のキングフィッシャーホールディングス(KF社)とJWD Pacific社との合弁会社、JPK社は54000t級の大型冷蔵営業倉庫をタイ・サムットプラカーン県の幹線道バンナートラッド沿いに竣工、9月からフル稼働する。その翌月に近隣で、ニチレイロジグループ本社とタイのSCGグループとの合弁会社、SCG Nichirei Logistics Co.Ltd(ニチレイロジグループ49%出資)が大型低温物流拠点を完成稼働する。バンコク近郊でマルハニチロ系とニチレイロジ系が低温物流機能を競い合う構図になる。

 マルハニチロはJPK社設立の目的について「アセアン域内フリートレードゾーンの2015年開始により、タイを物流基地とした商流の活発化が期待でき、タイでの冷蔵庫需要は確実に高まる」との前提に立ち「タイ側パートナーが冷蔵倉庫運営ノウハウを提供し、KF社が貨物となる原料・製品を提供することにより、フリートレードゾーン域内での保税倉庫事業を鋭意展開できる」と説明している。

 タイ側パートナーのJWD Pacific社はタイで冷蔵倉庫事業を展開するPacific Cold Storage社と物流事業のJWD Info Logistics社との合弁事業会社。JPK社の出資比率はKF社33.3%、JWD Pacific社66.7%。

 JPK社の倉庫内は5室に分かれ、そのうち3室がフリートレードゾーン。フリートレードライセンスは8月に取得予定。この拠点を活用した具体例として、マルハニチロは「タイの複数の生産工場から集荷した貨物を当該保税倉庫内で輸出通関手続きを完了した上で、日本の仕向け地別に荷を組み直してコンテナ輸送を実施することで、日本国内では物流費用を大幅に削減することが可能になる」と挙げている。

 KF社の武田信一郎社長によると「マルハニチロ系列のN&Nフーズ(タイ)と互いに商品を作っているが、それぞれの工場で別のコンテナを仕立てて東京に送っている。しかし新設の冷蔵倉庫で両社荷物を合わせると、東京送りではなく、福岡など地方送りも実現できる」という。

ニチレイロジ「引き合い強い」

 SCG Nichirei Logisticsは冷蔵能力22800tの低温物流拠点をバンコク市近郊のサムットプラカーン県に10月完成稼働する。タイ国最大の国際貿易港レムチャバン港にアクセスが良い立地など、輸出入業務を担う好条件が揃い、「引き合いはかなりある」(ニチレイロジグループ本社)という。既に開始している輸配送業務も、自社物流拠点の立ち上げにより、在庫機能とセットで事業拡大を図る考え。同社拠点には15000t分の増設余地がある。

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