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今週の一本

●国分と丸紅が卸で提携へ  佐藤巳喜夫 (週刊冷食タイムス:14/12/09号)

ナックスに資本参画も検討

 国分と丸紅が卸事業に関する業務提携に向けた検討を開始した、と両社は5日午前発表した。国分は低温卸事業を強化するため丸紅子会社のナックスナカムラに資本参画することを検討する。国分フードクリエイト東京とナックスの業務提携も検討課題。5項目の検討課題は来年6月をめどに実現を図ることをめざす。国分のナックスに対する歩み寄りは低温流通業界の新たな再編の動きを示しており、内外から大きな関心事として注目される。

 国分は2016年度までに現在の組織を7つの地域カンパニーと低温事業カンパニー(カテゴリーカンパニー)1社、計8つの株式会社に独立させ、さらに経理など間接機能を果たす「シェアードサービスセンター」の9カンパニーに再編する大型の構造改革「卸基盤再構築」を推進している。

 ナックスは冷凍食品の大手卸。丸紅が88.6%出資している。

 両社協議の結果、業務提携が実現すれば、次の段階でナックスと国分FC東京との事業統合、さらに合併などに進むことは充分に考えられる。

 国分がナックスに資本参加することも検討課題に入っており、国分が資本参加すれば、ナックスの丸紅出資比率は下がる。ナックスは資本金15億4600万円。連結売上げ約1093億円。国分フードクリエイト東京はチルド、冷菓等の卸売業、国分100%。資本金2億7千万円。売上げ約655億円。

 ナックスと国分FC東京の売上げを単純合算すると約1748億円となる。

国分首都圏を新設、デリカでも

 国分と丸紅の卸事業の提携に向けた検討課題のうち低温卸以外は次の通り。

 @丸紅は国分グループの販売体制の再編完了後に、首都圏のエリアカンパニーとしての役割を担う予定の国分首都圏(株)(仮称)の営業基盤の強化・拡充を目的に、国分首都圏(株)に資本参画することを検討する。

 A国分は菓子卸事業の強化を目的に、丸紅の子会社である(株)山星屋に資本参画することを検討する。

 B国分と丸紅は伸長しているデリカ市場への対応を図るべく、惣菜事業に関する業務提携等を検討する。

 C国分と丸紅は両社の保有する経営資源を活用し、共同商品開発の検討を行うと共に、物流効率化・機能強化に向け相互協力する。

 D低温卸事業を含む5項目の検討については、15年6月をめどに実現を図ることをめざす。

 新設予定の国分首都圏(株)(仮称)は国分が設立時で99.40%出資、売上高は約4000億円を見込んでいる。

営業強化で取引先に新価値提供

 国分と丸紅は提携交渉に入った目的について、次の様に説明している。

 「流通業界では、高齢化や単身世帯・共稼ぎ世帯の増加など、社会構造の変化への対応を迫られる一方、原料価格の恒常的な高騰や急激な為替変動、人件費やインフラコストの上昇など、収益の圧迫要因が増大している。また、業界の垣根を超えた競争がさらに厳しさを増しており、合従連衡による業界再編の動きも活発化している。

 このような激変する経営環境に対応すべく、両社は国内外で食品卸事業を中心とするさらなる営業基盤の強化・拡充を図り、両社の取引先に対し新たな価値を提供するため、相互に協力し、本提携に向けた検討を行うことに合意した」。

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