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今週の一本

●4〜12月は各社増益基調に   (週刊冷食タイムス:16/02/09号)

原料高も価格改定や効率化でカバー

 有力冷食メーカーの第3四半期(4〜12月)は、原料高などのマイナス材料は依然続いているものの、価格改定や工場の生産性向上・稼働率アップなどが寄与し、増益基調にある。ニチレイは冷凍食品をメインとする加工食品事業の営業利益が27億円増、味の素の国内冷食は10億円増、日本水産は食品事業で29億円増とそれぞれ大幅に改善した。

ニチレイ、加工食品営業益70%増

 ニチレイの冷凍食品をメインとする加工食品事業は家庭用調理冷食と冷凍野菜が貢献し、売上高3%増(45億円増)の1513億円、営業利益70%増(27億円増)の65億円と増収で、大幅増益となった。価格改定と国内自社工場の稼働率アップが増益に貢献した。

 家庭用調理冷食は2%増(6億円増)の350億円と増収。主力の米飯が伸長した。「競合の影響はあまりなく、昨春リニューアルした本格炒め炒飯が順調に伸びた」(同社)。

 業務用調理冷食は引き続き利益率を重視した商品施策を徹底したため売上高は3%減(18億円減)の657億円と減収だったものの「想定通り」(同)。

 農産加工品(冷凍野菜)は生鮮相場高の影響で需要が伸び、8%増(11億円増)の145億円と増収。

 海外は18%増(35億円増)の228億円と大幅増収。米国イノバジアン・クイジーンは家庭用が好調で増収。タイのGFPTニチレイは国内販売相場と欧州市場相場が低迷した影響で減収だが、営業利益はバーツ安に伴う輸出採算の改善やコスト低減効果で、通期の見込み通り進捗している。

 加工食品は通期で売上高2%増1985億円、営業利益26%増68億円と増収増益を見込んでいる。

 全社の4〜12月は売上高3.7%増4093億円、営業利益38.0%増187億円、経常利益39.0%増187億円、純利益52.1%増117億円と増収増益。全部門で増収だった。

 営業利益は加工食品と低温物流の主力2事業に加え、水産が貢献して大幅増益となった。

味の素、国内の冷食10億円増益

 味の素の国内冷凍食品売上げは1.6%増(11億円増)の707億円と増収、営業利益は50%増(10億円増)の30億円と増益だった。

 家庭用はギョーザ、やわらか若鶏から揚げが増収、昨秋の新製品ザ・チャーハンが好調に推移した一方、エビ寄せフライなど弁当用が減収となり、トータルでは前年並み。

 業務用は餃子やチキン加工品が前年を上回り、増収となった。

 海外はウィンザー社の連結子会社化に加え、北米で米飯や焼そばなどの麺類が大幅に伸長し、全体でも大幅な増収となった。

 味の素冷凍食品単体の総売上高は0.3%増874億円と微増収。そのうち家庭用は0.3%減516億円、業務用が5.3%増358億円となった。

日本水産、食品事業29億円増益

 日本水産は連結売上高3.1%増4867億1900万円、営業利益1.8%増173億4100万円、経常利益9.1減188億9900万円、純利益6.5%増112億3600万円となった。

 食品事業は121億円増収の2328億9千万円。水産事業は減収減益だったが、食品事業がカバーした。

 食品事業の営業利益は29億円増益の90億円。国内では業務用冷凍食品・農産冷凍食品などの販売が好調だった。北米では家庭用冷食が競争激化で減益となったが、業務用冷食はえびの価格が下がり、大手レストランチェーン向けが順調に推移した。

 ヨーロッパでは生産ラインを増強すると共に、水産チルド品を中心に販売数量が増加。国内チルドはコンビニエンスストア向けチルド弁当やサラダなどの販売が伸長した。

極洋、冷食増収ながら大幅減益

 極洋の冷凍食品セグメントは「だんどり上手シリーズなどの加熱用商品を医療食や事業所給食向けに、えびやいかなどの寿司種を中心とした生食用商品を大手回転寿司チェーン向けに販売し、順調に扱いを伸ばした」(同社)。

 また「白身魚フライやえびフライなどの水産フライ、かに風味かまぼこを量販店の水産・惣菜売場向けに拡販。市販用シーマルシェブランド商品を中心とする家庭用冷凍食品は、焼き魚シリーズが首都圏を中心とした大手量販店へ導入が進んだ」(同社)。

 その結果、売上高は8.4%増の555億4400万円となったが、「原料価格の高止まりによる生産部門の不振により」(同社)セグメント利益は47.9%減の2億3300万円となった。

 全社ベースでは、売上高5.1%増1788億9千万円、営業利益7.6%増24億6700万円、経常利益36.2%増26億8800万円、純利益59.6%減11億3300万円。

JT12月本決算、加食利益が倍増
 日本たばこ産業(JT)の前12月期で冷凍食品を主体とする加工食品事業(テーブルマークほか)の売上げは47億円増(2.9%増)の1658億円、グループが重視する「調整後営業利益」は13億円増(92.2%増)27億円と増収で利益を大幅改善した。

 今期も売上げは62億円増1720億円と拡大計画だが、利益は3億円増と増益幅を抑え30億円の計画。

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