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今週の一本

●全農、英国の食品卸を取得  木村健 (週刊冷食タイムス:16/11/15号)

日本の産品を需要者に直接拡販

 JA全農(全国農業協同組合連合会)は農林中央金庫とともに、英国で冷凍食品などを取り扱う食品卸会社の全株式を取得した。これで英国の最終需要者に商品を直接供給するサプライチェーンを獲得したことになり、日本産の農水畜産品の輸出拡大を図る。全農グループでは米飯をはじめ様々な調理冷凍食品も扱っており、こうした日本の冷凍食品を現地で広げるきっかけにもなりうる。

冷食扱い30%、アジア食得意な会社

 今回取得したのは「SFG社」(SFG Holdings Limited)。本社はスコットランドのグラスゴー市、創業2003年12月。生鮮、冷蔵、冷凍食品の輸入、保管、物流、販売を行っている。1967年創業したScotch Frost Of Glasgow Limitedの持株会社。特にアジア・エスニック食材の扱いで差別化し、英国・アイルランドで安定した業績を築いている。食材は欧州、アジアを中心に世界35カ国から1000品以上を調達し、飲食店、小売・卸売会社等に販売している。顧客は2800社以上。

 輸入から保管(冷凍を含む)、販売、物流までの機能を持っており、得意先顧客とのパイプが既にある。売上げは5428万6000ポンド(約69億円)。このうち冷凍食品の取り扱いは30%、これ以外にチルドもある。

 新たな持分比率は全農90%、農中金10%。農中金は「F&A(Food & Agri)成長産業化出資枠」から出資した。

ロンドン軸に欧州拡販
北米、東アジアなどでも展開期待

 全農は英国が経済大国で文化国家でもあり、日本産食品を普及、拡大する上で欧州の重要拠点と捉えている。既にロンドンに現地法人を設立しており、和食店「TOKIMEITE」をロンドン市内に開設するなど英国での日本産食材の拡大に取り組んできた。

 ただこれまでの事業展開は日本食メニューやその食べ方の普及などに留まっており、商品の物販など具体的な活動には至っていなかった。今回、現地の食品会社を取得したことで、外食店、小売店などの顧客に商品提案(営業)、保管、配送まで直接できるようになったのは大きな進展。

 全農は英国で今後、冷凍食品を含む日本の食材の扱いを広げ、英国に限らず欧州各国市場への波及効果を期待している。

 また英国以外でも日本産食材の需要拡大が見込める国・地域として、EU圏のほか、北米、東アジアなどの卸、小売業者との提携、出資、買収を進める考え。

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