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今週の一本

●新しい“価値”加える  佐藤巳喜夫 (週刊冷食タイムス:17/07/25号)

日本水産・大木社長「技術力」生かし「差別化」

大木社長
 日本水産の大木伸介代表取締役社長執行役員は社長就任会見を18日都内で開いた。中計最終年の取り組み姿勢として「細見典男会長が強いリーダーシップで取り組んできた中計をしっかりやり遂げ、今までの流れを踏襲しつつ、新しい価値を加えていきたい」と表明した。

 キーとなる取り組みについて@国内人口減少への対応A養殖の高度化B海外市場での成長Cファインケミカル事業の拡大――の4点を指摘した。冷凍食品を含む食品事業では「独自の技術で新カテゴリーを開発し、差別化」すると語った。

 社長の抱負としては「メーカーとして良い会社になりたい」とし、方向として「技術力に磨きをかけ、差別化した商品を持ったGood Companyをめざしたい」と表現した。この実現のため@現実的でチャレンジングな風土A効率化された生産体制B健康とおいしさを追求する研究/開発体制Cサステナブルな資源アクセスの強化を図るとした。

 発言の中で食品事業については「技術力」、「差別化」の価値を求める考えを繰り返し指摘し、生産強化の裏付けとして九州戸畑地区の再開発に伴う新工場建設の方向性も語った。

 中長期的には「売上げなどの規模も大事だが、それ以上に内容を良くし“ニッスイっていい会社だね”と言われる仕組み、生産、養殖、ファイン事業体制にしたい」と語った。

技術、知見等を商品に織り込む

 新社長として「流れを踏襲しつつ、新しい価値を加えていきたい」と語ったねらいについては、次の様に説明した。

 「当社のちくわ製品のすり身や冷凍米飯のコメに対する基礎技術、知見は様々持っているが、それを商品につなげるところがうまくいってなかった。

 そこで本社商品部と研究開発陣が一緒になって技術力を商品に活かし、そこに新しい価値を生み出せるような取り組みにしたい。

 水産部門でも養殖に関する当社の独自技術を活かし、それが養殖魚のおいしさにつながるような取り組みにしたい」。

 また細見典男前社長(現会長)の5年間の取り組みにより「負の遺産が解消され、財務体質が強化され、グループに赤字会社がなくなった」という好業績を維持し「ニッスイって良い会社だねと評価されるような仕組み、生産体制、財務体質、事業展開にしたい」と説明した。さらに「成長は必ずしも売上げの拡大だけを意味しない。企業体質の改善により、結果として利益や売上げ増加になればいい」と考えを示した。

戸畑の再開発で新工場も課題に

 大木社長は今期の設備投資計画について「中計策定時に想定した700億円に対し、今期はそれを上回る777億円の投資を計画している」とし、生産ライン増改装などに充てる考えを示した。

 中長期設備投資については「通常のラインの増改装に加え、九州戸畑の再開発、フロン対策も含めて考えていく」と語った。戸畑の工場再編は「2年後までに素案をまとめ、着工することになる。新工場という考えもある」とした。

 北九州市戸畑は日水発祥の地。戸畑工場のほか、(株)北九州ニッスイ、ニッスイマリン工業(株)などがある。

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