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今週の一本

●日本水産、計画上回る着地見込む  佐藤巳喜夫 (週刊冷食タイムス:17/08/22号)

食品事業は主力品好調、北米も回復

 日本水産の食品事業は第1四半期が単体売上げ2%増、営業利益は34%増と出足好調で、前期苦戦した北米事業も回復した。通期では中計目標の3120億円を上回る3164億円、営業利益は計画の89億円に対し114億円と計画を上回る着地を見込んでいる。

 食品事業執行(COO)を務める浜田晋吾取締役執行役員が事業推移や期末見通しなどを8日明らかにした。松島和浩執行役員食品事業副執行兼業務用食品部長、中野博史家庭用食品部長が同席した。

 今期の事業方針は「変化に対応しメーカーとしての成長を実現する」とし「差別化と新しい切り口で成長を図る」。成長のポイントとして@差別化Aライン増B新しい切り口C新しいチャネルを挙げた。

 商品開発面では「技術型開発会議」を中研、開発、技術、マーケティング、商品部の横断プロジェクトとして発足させた。5〜10年後の食品事業の柱となる商品、事業のアイデアを探る「未来創造型開発プロジェクト」も立ち上げたことを明らかにした。

 主力商品の中で昨年は「大きな大きな焼きおにぎり」が10億円増収、「かにかまの磯辺揚げ」も10億円増収と大きく伸びた。今期は秋冬新商品の中で「粗挽きハンバーグ」、「若鶏の竜田揚げ」、「ふわとろオムライス」、「チキン南蛮」を挙げ「引き続き育成を図っている」とした。

 第1四半期の連結食品売上げは32億円増の810億円、営業利益も5億円増の34億円と好調。前期苦戦した北米ゴートンズ社が売上げ、利益とも回復。欧州、アジア、国内単体を合わせた連結利益はいずれも増益。自社工場生産量は7%増、関連会社(生産)3%増と好調に伸びている。

ハチカンを増強
大明は来春稼働

 日本水産はグループの生産設備投資を積極的に進めている。

浜田事業執行(右)、
松島副執行(中央)と中野部長
 姫路加工食品工場は「香味焼き」ラインを4月に増強。ハチカンの冷食工場ではグラタンドリアの3号ラインを1号、2号と同様の能力に強化し「生産能力は2割アップとなった」(浜田事業執行)。八王子総合工場全体で排水処理設備を増強しバイオマス発電を併設する。

 国内の食品投資は前期の25〜26億円から、今期は35〜36億円に増額している。

 台湾の農産加工メーカー大明食品工業は新工場を来年2月竣工、稼働する。一次凍結ラインは今年10月までに稼働するが、包装は工場の全面完成の来春からとなる。当初は今年秋口までに完成を予定していたが、延びている。全面完成するまではバルク生産となる。

 「当初計画通り、冷凍野菜で年間1万tの生産能力を持つ」(松島副執行)。

 同社の冷凍野菜は「家庭用、業務用とも伸びている。特に業務用は人手不足とコスト低減のためにも凍菜需要が大きい」(松島氏)。

英国会社買収で進出に足がかり

 日本水産は海外で冷凍食品などの販売を強化している。北米と並ぶ重要エリアの欧州では英国で水産加工メーカーを買収し、同国市場進出の足掛かりを得た。

 北米では前期苦戦した市販用水産冷食メーカーのゴートンズ社が「魚を食べる時期・レント」の対応に今期は成功し売上げが回復、利益も確保している。これまで取り扱いの中心だった白身魚フライ以外に魚肉ソーセージなどに商品群も広がってきた。「同社に関しては懸念材料がなくなり、順調に推移している」(浜田事業執行)という。

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