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今週の一本

●南極海のナガスクジラ、資源回復の傾向  井出万寿男 (週刊水産タイムス:18/04/09号)

南極海鯨類科学調査が終了

 水産庁の南極海鯨類科学調査(新南極海鯨類科学調査計画「NEWREP−A」)が終了し、調査船団が3月31日、山口県の下関港に入港した。捕獲頭数はクロミンククジラ333頭(オス152頭、メス181頭)。安全対策として水産庁監視船を派遣し、シー・シェパード船舶の旗国・寄港国等に対し、海上の安全確保のための実効的な措置を講じるよう申し入れを行った。シー・シェパード船舶が南極海に派遣されたとの情報はなく、妨害行為もなかった。調査実施機関は(一財)日本鯨類研究所。

オスは6割、メス7割の性成熟を確認

 今回の調査では、捕獲した個体のうち、オスは59.9%、メスは70.7%の割合で性成熟しており、予備的分析から、種の健全な繁殖力が示唆された。捕獲した個体は、生物学的及び生態学的情報を明らかにするため、年齢査定に必要な耳垢栓と水晶体、栄養状態の判定に必要な脂皮情報、繁殖情報を得るための生殖腺、餌生物種の情報を得るための胃内容物やその他の分析用組織標本を収集した。

 目視調査からは、シロナガスクジラをはじめ、クロミンククジラなどの複数鯨種が同一海域を利用していること、ナガスクジラやザトウクジラなど大型クジラの発見が多いなど、近年の知見と同様の情報を確認。ザトウクジラに加えてナガスクジラにも顕著な資源回復の傾向が認められた。

調査結果はIWC科学委員会に報告

 また、非致死的調査の実行可能性・有用性の検証のため、クロミンククジラに対してバイオプシー(皮膚標本)の採取実験や、摂餌期間中の移動経路を調べるための衛星標識装着実験を実施した。シロナガスクジラ、ザトウクジラ、ミナミセミクジラ及びシャチからの自然標識撮影、バイオプシー(皮膚標本)の採取も行った。調査で得たデータ及び標本は、分析の後、国際捕鯨委員会(IWC)科学委員会に報告される。

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