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今週の一本

●くら寿司、回転寿司で「循環フィッシュ」  井出万寿男 (週刊水産タイムス:18/05/14号)

国産天然魚を余さず活用

 回転寿司チェーン「無添くら寿司」を展開するくらコーポレーション(大阪府堺市、田中邦彦社長)は、国産天然魚を余すことなく活用する「さかな100%プロジェクト」をスタートした。

プロジェクトをアピールする関係者

アラや骨を養殖用飼料に

 魚のアラや骨などの食べられない部位を活用する。魚のアラを配合した養殖用飼料で育てた魚を「循環フィッシュ」と命名。「宇和島産みかんぶり」「宇和島産みかんサーモン」として11日から期間限定で全国の店舗で販売開始した。大手回転寿司チェーンでは初の取り組み。

 同社が扱う国産天然魚は年間1500t。そのうち寿司ネタとして使用するのは40%に過ぎず、20%は「ねり天」「スリーミーコロッケ」といった惣菜に活用している。残り40%を養殖魚用の飼料として活用するのが「さかな100%プロジェクト」。飼料の開発・製造は宇和島プロジェクト(木和田権一社長)が全面協力している。

 みかんぶり・みかんサーモンは愛媛県産のミカンの皮や、皮から抽出したオイルを混ぜた餌で育てたくら寿司のオリジナル商品。ほのかに広がるミカンの香りが養殖魚特有の魚臭さを消し、好評を得ている。

 同社は現在、全国に404店舗を運営。創業以来、全食材に化学調味料・人工甘味料・合成着色料・人工保存料を使用しない「四大添加物 無添加」に取り組む一方、「1皿100円」の価格維持を宣言しており、みかんぶり・みかんサーモンも100円で提供する。

 今後はハマチやタイなどにも展開を広げるとともに、養殖魚の飼料だけでなく、農作物の肥料としても活用する。

 近年、養殖業界では餌の高騰が深刻になっている。同社では「さかな100%プロジェクト」による循環フィッシュの取り組みについて「魚を扱う企業として水産資源を最大限に活用する。日本の漁業の活性化や、国産天然魚、国産養殖魚を融合させることで相乗効果につなげたい」としている。

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