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今週の一本

●日本水産が国産陸上養殖バナメイ「白姫えび」発売  井出万寿夫 (週刊水産タイムス:18/07/23号)

新商品発表会でお披露目された
「白姫えび」
 日本水産(東京・西新橋、的埜明世社長)は、国産陸上養殖エビを9月から数量限定で販売する。

 商品名は「白姫(しらひめ)えび」。国内でエビの陸上養殖に関するフィジビリティスタディを実施し、2016年4月に初水揚げした。17年から一部出荷してきたが、今後は安定した出荷が見込まれることから業務用食材(冷凍品)として全国販売する。

 「白姫えび」はニッスイ中央研究所の頴娃(えい)養殖研究施設(鹿児島県南九州市)で試験養殖したバナメイエビ。厳選した親エビの卵をニッスイ大分海洋研究センター(大分県佐伯市)でふ化させ、頴娃養殖研究施設の陸上施設で育成している。

 一定の環境に管理された屋内施設で養殖することで周年の水揚げを実現した。養殖には海水と、専用の配合飼料を使用しており、強い甘みとうまみが特徴。抗生物質は使用していない。水揚げしたエビは、短時間のうちに加工・凍結し、高鮮度のまま流通する。生食で食べられる。

 現在、日本国内で供給されるエビは、多くが輸入の冷凍品。国産で生食可能なものとして養殖クルマエビがあるが、量的にも希少な存在。「白姫えび」は鮮度がよく寿司種にも最適。

 ニッスイは投薬をしない安全安心な国産養殖エビを求め、2011年に大分海洋研究センターでバナメイエビ陸上養殖の基盤研究を開始。養殖方法の「閉鎖式バイオフロック法」は、使用する飼育水の量を必要最低限に抑制し、飼育水槽内の微生物集合体(バイオフロック)に水を処理させる仕組み。近年はヨーロッパ、東南アジアで実用化が進んでいるが、日本国内での採用は初。水質浄化と、防疫が確実にできることに加え、飼育水を取水・排水し続ける従来の方法に比較して環境負荷も低減できる。設備も簡易なため事業コスト低減にもつながる。

 試験的に出荷を始めてから、甘み、うまみの強さやエビ本来の食感の良さが評価され、17年度は40tを出荷。18年度は100tを予定しており、2020年度をめどに事業化を判断する見通し。

秋の新商品は魚食の減少に対応

 日本水産は19日、秋冬の新商品86品(リニューアル30品含む)を発表した。

 「新しい価値を創造し、食シーンを豊かにする食卓応援団」をコンセプトに、@多様なライフスタイルへの対応A健康訴求への対応B減少する魚食への対応――を商品開発のポイントとした。

 魚を食べることが減少している現状に対し、日配品売場向け商品として「MSC減塩ちくわ」「焼いか風味ちくわ イカってる」、業務用食品として「ひとくちいかスナックフライ」「貝柱のフライ(あおさ風味)」「魚屋さんの御馳走白身魚と自家製豆腐のふんわりしんじょう」、水産品として「魚屋さんの御馳走活じめ黒瀬ぶり大根」などを発売する。

 「イカってる」はイカの松笠焼を思わせる焼きいか風味のおつまみちくわ。「MSC減塩ちくわ」は通常の焼きちくわに比べ塩分を30%カットした。「国産真あじ入り焼ちくわ」はアジの落とし身を魚肉中に61%使用し、魚本来のうまみが際立っている。

 簡単で便利な食事の需要に対し、調理の手間を軽減できる商品として「CANから惣菜さばのコク旨みそ煮」なども提案している。

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