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今週の一本

●日本水産と「鯖や」が業務提携  木村健 (週刊冷食タイムス:18/08/28号)

冷食含め商品の共同開発を

的埜社長「当社にはないものを持っている」

コラボ開発で既に成果をあげている
さば缶詰「ニッスイ×SABARさば水煮」を
手に的埜社長(右)と右田社長
 日本水産(的埜明世社長)は8月1日付で(株)鯖や(大阪府、右田孝宣社長)グループと業務提携した。提携により@監修商品の開発・販売A日本水産から鯖やグループへのさば原料の供給Bメニューに合うタレの開発・供給(常温)Cさばイベントへの協力を検討・実施する。監修商品の開発については、缶詰やレトルトなどの常温品を含むが、外食店やスーパー惣菜向けに冷凍水産品や業務用冷凍食品も検討するとしている。

 日本水産本社で開いた記者会見は「サバ(3・8)」にちなみ午後3時8分からスタートした。

 的埜社長は「当社の中計の課題のひとつ『美味しく、健康につながる魚の新たな提案を生活者に届ける』と、鯖やの課題『サバの価値向上を実現し、サバのある生活、サバのある未来を築いていく』がオーバーラップしていることから提携した」と目的を明らかにした。

 また、右田社長と初めて会った大阪の得意先懇談会で「すごい熱意を感じた」と語り「それは起業家の熱意。鯖やは飲食店を持ち、開発力もある。当社にない部分を持っている。これをもっと社員に伝えたいという考えもある。当社は境港でアニサキスフリーの鯖を養殖しており、秋から供給する。徐々に大きな事業にしていきたい」と考えを示した。

小さな鯖にも価値を与え商品化

 右田社長は、飼料など食用外にされる小さな鯖にも価値を与えたいと熱弁。「みなサバこんにちは」と“鯖愛”を滲ませながら次のように語った。

 「当社は今年で11年目。鯖の力を信じて鯖一筋でやってきた。当初は鯖の押し寿司をデパートに供給してきたが、2年前から鯖に特化した飲食店も展開し、提供メニューは38品だがレシピは400以上ある。5万人の客が来店し鯖が嫌いな人はこない。マーケティングが洗練されているということ。価格、年齢などのABC分析も行っている」と同社の強みを紹介した。

 さらに、今後のビジョンとして「鯖の地域料理など、もっとおいしいメニューを顧客に届けたい。鯖は小さなものは価値がないと言われるが、小さな鯖も活用して価値を高めていきたい。5000円の鯖もあれば300円の鯖がある。それは可能性があるということ」とビジョンを語った。

 鯖やグループは鯖寿司などの商品の製造販売や、とろさば料理専門店のSABAR(さばー)を展開しており、日本水産も「互いのチャネルや得意分野を通じ、新しい提案を協業して行い、魚、さば、EPAをもっと身近なものにしていく」方針。

 両社は既にコラボ開発のさば缶詰「ニッスイ×SABARさば水煮」や「同さばみそ煮」を昨年10月から販売しており、さば缶詰の常識を破るかわいいデザインが好評を得ている。また、健康志向の影響もあり日本水産の4〜6月のさば缶詰販売額は前年比76%増と爆発的に売れているという。
 両社はこれまで缶詰開発のほか「サバの日」イベントなどでも協力している。

日本初、鯖の陸上養殖にも挑戦

 鯖やグループは日本水産が扱う鯖をメニューや製品に使うこととなる。

 日本水産は境港のグループ会社が海面養殖しているアニサキスフリーのさばなどを供給するが、将来的には完全アニサキスフリーをめざし、さばの陸上養殖も具体的に検討するという。実現すれば、鯖の陸上養殖の商業化はおそらく日本初となる。

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