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今週の一本

●世界的な需要拡大、サケマス調達に危機感  松田陽平 (週刊水産タイムス:18/11/12号)

追いつかぬ供給、どう対応

 日本の食卓には欠かせないサケ・マスだが、アトランティックサーモンを中心に世界需要が拡大している。一方でサーモンの二大生産地であるノルウェーとチリでは環境負荷や疾病対策のための規制が強化され、大幅な増産が見込まれていない。いわば、需要拡大のスピードが速く、供給が追いついていない状況で、サケ・マスを買い付けする担当者は危機感を募らせている。

 「今までサーモンを食べていなかったマーケット(国)がサーモンを食べ始め、文化として根付き始めている。今後しばらくはサーモンが安くなることは考えにくい」とアトランティックサーモンを輸入する業者は語る。アトランに関しては、国際相場で流通し、もはや日本に価格決定権はなく、世界的な価格競争に最もさらされている。

 日本の食卓を支えている切身商材の主役、チリ産ギンザケはどうか。

 チリギンの市況について輸入業者に聞くと「チリでも養殖の規制強化があり、今後大幅な増産は見込めず、日本への搬入は前年並みになる見通し。天然サケ・マスの搬入も少なく、チリギンに対する需要が高い状態は今後も続く見込み」と語った。

 続けて「現在9〜10万tのギンザケが入ってきているが、今後輸入できなくなる可能性がある。生産者が日本市場を見なくなる可能性があり、危機感を感じている」と状況は深刻なようだ。チリギンの輸出先は日本が主体だが、ロシアやアジア諸国などにも一部輸出されている。

中食市場への影響大

 ベニザケなど天然物は年により漁獲量が変動する。ベニザケに対する北米市場からの引き合いは強く、アラスカで前年並みの豊漁だったが、米国内の需要が強く、価格はキロあたり200円近く上がった。ベニザケの価格が上昇したことで、困っているのがフレークや切身などをおにぎり・弁当の具材として使う中食市場。価格が合わないため、ベニザケからシロザケに変更するなどして対応している。

 サーモン養殖業界も持続可能性が最大テーマとなっている。日本は今後安定的にサケマスを調達できるのか関係者は懸念している。

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