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今週の一本

●JF全漁連、原発汚染水を海に流すな  栗原浩太 (週刊水産タイムス:19/09/16号)

原田前環境大臣へ撤回要求

発言撤回を求める岸会長
岸会長「漁業者に失望感、許されない」

 JF全漁連は原田義昭前環境大臣が大臣就任中の記者会見で東京電力福島第一原発事故にかかる汚染処理水について、海洋放出案を支持する発言をしたことに抗議。発言撤回を求める文書を11日、秘書官経由で原田前大臣に提出した。

 全漁連の岸宏会長は同日の会見で、発言に対し、「本格操業再開を心待ちにしている地元漁業者の不安、国内外の風評被害拡大など日本漁業の将来に与える影響は計り知れない」と懸念。「漁業者に失望感を与える大臣の発言はたとえ個人的な見解であっても決して許されるものではない。発言の撤回を強く求める」と述べた。

 原田前大臣は10日、記者会見において、個人の考えとしたうえで、「思い切って(汚染水を)放出して希釈する。色々な選択肢を考えるとほかに方法がない」と発言した。福島第一原発の汚染水は除染処理後も放射性物質であるトリチウムが残留。そのため東京電力は汚染水をタンクに入れて原発の敷地内に保管している。処理方法については政府の小委員会で議論が続けられているが、正式な結論は公表されていない。

 韓国輸出再開への影響懸念

 輸出再開が待たれる日本産水産物の韓国輸入規制についても影響が懸念される。世界貿易機関(WTO)上級委員会は4月、韓国による日本産水産物などの輸入規制について、日本産水産物を恣意的、または不当に差別していること、必要以上に貿易制限的なものであることを認定したパネル報告書(第一審)の判断を瑕疵(かし)があるとして取り消した。

 この状況下での前大臣の発言が韓国の規制継続に拍車をかける可能性も否定できない。

小泉新環境大臣が言及

 小泉進次郎新環境大臣は、原田義昭前大臣が福島原発汚染処理水の海洋放出案を支持する発言をしたことについて、11日官邸で報道陣に回答。「福島の皆さんの気持ちをこれ以上傷つけることがないような議論の進め方をしなければいけない」と述べた。翌日には同県漁業関係者を訪ね謝罪した。

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