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今週の一本

●進む脱プラ化提案  木村健 (週刊冷食タイムス:19/11/05号)

大森機械、冷食メーカー向けに

組み立てられた紙トレー、レンジで加熱でき、印刷面積が広いので表示もしやすい。展示会ではトップシール機を出品しなかったがトップシールもできる
紙の縦ピロー包装(センターと上下の接着のために若干のポリエチレンを使う)
 SDGs(持続可能な開発目標)を国連が採択し、海洋プラスチックごみ問題が大阪サミットなどで大きくクローズアップされるようになり、一部飲食店ではプラスチックストローの廃止など脱プラの動きが加速している。食品メーカーにとっても今後の大きな課題となりつつある。

 大森機械工業は冷凍食品などの脱プラスチック包装を実現する「エコロジーコンセプトマシン」を、千葉県幕張メッセで開催したジャパンパックで初公開した。
 冷凍食品はプラスチックのトレーやプラスチックフィルムを多用するが、これを紙トレー・紙の袋に切り替えることができる。
 コンセプトマシンの段階であり導入例はないが、「このまますぐに使える状態」(同社)と完成度は実用レベルに達しているという。
 同ラインは@紙トレーを製函しAパスタなどを自動供給Bさらに紙の包装紙で縦ピロー包装しCロボットで番重に整列供給して段積み排出まで一連の作業を自動化した。
 これまでにも冷凍グラタンなど成形した紙トレーを使った商品はあるが、今回のコンセプトマシンは製函装置が連動しており、平たい原紙を組み立てながら製造できる。接着は糊を使わない。展示会では凸版印刷の冷食向け一次容器「レンジでらくチントレー」でライン稼働を実演した。紙の接合部には薄いポリプロピレンでコーティングされており、超音波で熱圧着する。糊のように接着ムラがないため、レンジ加熱の際に食品が容器からにじみ漏れるリスクが少ない。
 包材コストはプラスチックより紙の方が若干高くつくという課題もあるが、今後進捗すると思われる食品の脱プラ化、エコ包装化の流れを先取りした提案と言える。同社ではプラ容器からの置き換えが期待できる冷食メーカーやコンビニエンスストア向けに売り込みをかける方針。
 紙の縦ピロー包装は、シール部分を必要最小限にすることで、包材使用量やゴミの削減にも寄与する。欧州では紙袋の凍菜が既に商品化されており、今後は日本でも紙袋入り冷食が普及するかもしれない。

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