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今週の一本

●年度末への影響懸念  松田陽平 (週刊水産タイムス:20/03/09号)

休校要請で潮目変わった

豊洲市場の見学者入場不可を
示した看板
 新型コロナウイルス感染症の影響で、全国各地のイベントや展示会、商談会が相次いで開催を中止している。3月15〜17日に米国・ボストンで開催予定だったボストン・シーフードショー(Seafood Expo North America2020)の開催も延期になるなど、感染拡大を抑制する動きは日本にとどまらず世界中へ広がっている。

コロナウイルスの波紋、豊洲にも

 東京都は2月29日から3月15日まで、都内のすべての中央卸売市場の一般見学を中止にした。豊洲市場内にある飲食店も一部を除き営業を取りやめている店舗がほとんど。
 ホテルや飲食店、料亭などでのパーティーや宴会、結婚式なども自粛が増え、豊洲市場の卸売会社では2月中旬以降、単価の高いウニやマグロなどの売れゆきが特に低迷しているという。
 ウニについては、香港やシンガポールなど堅調なアジア向け輸出が相場をけん引していたが、春節(1月下旬)以降はアジア向けの輸出が激減。豊洲の卸売会社のウニ担当者は「もともと2月は一年の中でもウニが売れない時期ではあるが、輸出低迷に加え、国内の寿司屋やホテルなどからの需要が減少し、価格は例年より3〜4割程度下落している」と説明する。
 コロナウイルスの影響を強く受けている北海道・札幌では、観光客が激減し、土産品として人気だった“塩水パック入りウニ”が売れず、その分豊洲市場へのウニの供給量が増え、単価下落に拍車をかけている。
 豊洲市場の卸売会社幹部は「安倍首相による全国のすべての小中学校・高校を対象にした休校要請(27日)で潮目が変わった」と指摘する。
 1月から2月下旬までは量販店向けの鮮魚の販売は比較的順調だったが、「3月に入り徐々に鈍っている」と別の卸売会社の幹部は語る。
 年度末となる3月の販売は不透明感が強い。
 「2月までの進ちょくは鮮魚、マグロ、塩干加工品は前年同期並み、特種物だけ1割減で推移しているが、今後の状況で3月の販売が大きく落ち込む可能性がある。豊洲市場の卸売会社は仲卸業者への販売比率が高いため、外食や給食向けに商売している仲卸の動向次第で、卸にとっても大きな影響が出る可能性がある」と懸念している。

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