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今週の一本

●昨年の国内冷凍食品生産量は前年並み/冷食協  高橋尚徳 (週刊冷食タイムス:20/04/21号)

17〜19年、160万t前後で推移

輸入品加えた“消費量”は過去最高

 (一社)日本冷凍食品協会が15日公表した2019年(1〜12月)の冷凍食品国内生産量は0.6%増159万7319tと前年並みで、過去最高だった17年(160万t)と同水準で着地した。17〜19年は160万t前後で推移している。国内生産量は前年並みだったが、これに冷凍野菜輸入量(108万9449t)と調理冷凍食品輸入量(26万4620t)を加えた“消費量”は2.0%増295万1388tと4年連続で増加し、過去最高を更新した。日本の総人口で割った1人当たりの年間消費量も23.4kgと、前年を0.5kg上回り過去最高となった。

 国内生産金額(工場出荷額)は0.5%減7131億円と前年をわずかに下回ったが、3年連続で7100億円台をキープした。
 業務用は数量が0.4%増90万3125tで2年ぶりに増加に転じたが、金額は0.2%減3970億円と2年連続で減少した。
 家庭用は数量が1.0%増69万4194tと5年連続で伸長し、金額は1.0%減3161億円と前年実績をわずかに下回った。
 大分類の品目別では、水産物が4.7%減少し、北海道の原料生産が回復した農産物が3.7%増加した。大半を占める調理食品は1.0%増と引き続き増加した。
 小分類では、うどん(1万9243t増、11.1%増)、ハンバーグ(5211t増、8.0%増)、卵製品(4544t増、11.3%増)、グラタン(4447t増、20.4%増)が大きく伸びた。
 減少したのは、中華まんじゅう(8277t減、29.0%減)、コロッケ(7962t減、4.6%減)、カツ(6030t減、9.2%減)など。
 国内生産量に冷凍野菜輸入量、調理冷凍食品輸入量を合算した消費量は過去最高を更新したが、金額ベースでも1兆769億2800万円と前年を0・1%上回り、3年連続で1兆円を超え、過去最高を更新した。
 国内工場数は前年から6社減って438社。企業数は33社減って364社。

うどんがコロッケ抜き1位

 生産量の上位20品を見ると、前年1位だったコロッケをうどんが逆転して1位と2位の順位が入れ替わった。3位炒飯、4位餃子は前年と同じ。
 ハンバーグが6位から5位に、ラーメン類が8位から6位にそれぞれ順位を上げた。
 中華まんじゅうは3割近く減少し、14位から20位に下がった。
 昨年の国内生産量について協会は「家庭用は消費者の評価が高まり、TVなどを活用した商品・企業の積極的なPRで伸びたのではないか。業務用は認定証マークを付けた製品の生産数量などからもう少し低い水準を予想していたが、外食の人手不足、中食の伸長などを背景に前年を上回ったのでは」と分析している。

今年の生産量見通しは困難

 (一社)日本冷凍食品協会は2020年の国内生産数量について「見通すことは困難」と次のようにコメントしている。
   ◇    ◇
 社会構造の変化は間違いなく冷凍食品の需要拡大につながると見られる。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大は社会経済全体に深刻なダメージを与えており、冷凍食品の需給にも大きな影響を与える。現時点では外出自粛要請などで内食が急激に増加し、家庭用冷凍食品の需要は大きく伸びている。
 一方、業務用冷凍食品は学校給食の中止、外食産業の顧客の大幅な減少で厳しい状況に置かれている。この状態が長期間続けば、家庭用の増加、業務用減少の動きは強まる。
 冷凍食品の需給全体としては今後の感染拡大の程度、各種対策の効果、生産や輸入が円滑に継続できるかどうか、などに大きく左右されると見られ、現時点で2020年の生産量を見通すことは極めて困難。

冷凍食品100周年を柱にPR

 (一社)日本冷凍食品協会は非常事態宣言下でも食料品は生活必需品として国民に安定供給することが求められているため、会員企業に対してホームページなどを通じて周知を図る一方、今年度の広報事業は「冷凍食品100周年」を柱に様々な媒体を利用して展開し、業務用を含めて冷凍食品の優れた特性を引き続きPRする。
 新型コロナウイルスの感染拡大で、家庭用の需要が大きく伸びているものの、弁当商材の伸びが低いことから、弁当商材も内食で利用しやすいことをPRできないか検討する。

調理冷凍食品輸入量4%増

 (一社)日本冷凍食品協会は2019年の調理冷凍食品輸入量が4.0%増26万4620tと伸長したと15日公表した。輸入金額は0.7%減1630億円と前年実績を下回った。最大輸入元の中国産が7.2%増加したのに対し、タイ産が0.7%減、ベトナム産が19.4%減とそれぞれ減少した。
 業務用は1.4%増21万7043tと数量が伸びたものの、金額は4.1%減1262億円と減少した。家庭用は数量が18.0%増4万7577t、金額13.0%増367億円といずれも大幅に伸びた。
 調査は輸入調理冷凍食品を取り扱っている会員37社を対象にしているため、わが国の調理冷凍食品輸入量全体の状況を示すものではない。

自然解凍調理冷食は8%増

 (一社)日本冷凍食品協会は2019年の自然解凍調理冷凍食品の生産・輸入量が9.9%増11万8630t、生産額が4.4%増895億円だったと15日公表した。9割超を占める国内生産品と、輸入品の数量・生産額がいずれも伸長した。
 国内生産は数量8.3%増10万8376t、生産額3.9%増826億円と増加した。輸入品は数量29.7%増1万254t、金額10.2%増70億円と大幅に伸びた。
 業務用が30.0%増5万3978tと増加したが、家庭用は2.7%減6万4652tと減少した。
 調査は自然解凍調理冷凍食品を扱っている会員60社を対象に実施した。

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