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今週の一本

●外食低迷し水産伸び悩む  井出万寿男 (週刊水産タイムス:20/08/17号)

大手水産4〜6月、コロナで高級商材が不振

 大手水産会社の第1四半期(4〜6月)は新型コロナウイルスの影響で大きなダメージを受けた中、巣ごもり需要の高まりで家庭用商品の販売が拡大した。水産は外食向けの販売が伸び悩み、特にカニ、エビ、ホタテといった高単価商品が壊滅的状態となった。
 4〜5月に比べ、6月はやや持ち直しが見られたものの、7月以降、コロナ感染が再び広がったことで、今後は予断を許さない状況となっている。
 マルハニチロ(東京都江東区、池見賢社長)の第1四半期における商事事業は、水産商事がコロナの影響でマグロ、ホタテなどの外食・業務筋向け販売が苦戦した。荷受は活魚や近海鮮魚などの高級商材が不振だった。一方、海外事業はニュージーランドの漁獲も好調で大幅増益となっている。
 日本水産(東京都港区、的埜明世社長)は、コロナ感染防止に向けた外出自粛などにより家庭用食品の販売が国内・海外とも堅調に推移。一方で外食・観光需要は急減しホテル・レストラン向け水産品・業務用食品の販売が伸び悩んだ。南米の鮭鱒養殖も減産に加え、販売価格の下落や在池魚評価がマイナスとなり、減収減益だった。
 極洋(東京都港区、井上誠社長)は水産・冷食とも売上げが減少した。セグメント別に、常温食品、物流サービスが増収増益で、水産商事は減収増益、冷凍食品、鰹鮪が減収減益だった。
 水産商事セグメントはコロナの影響による外食産業へのダメージで、エビやカニなどの販売が低迷したが、鮭鱒の原料や加工品の取扱量が増加したため、利益率が改善した。
 冷凍食品セグメントは、米飯類や煮魚など販売アイテムの多様化に努めた市販用冷凍食品が伸長したが、緊急事態宣言の発令による外食店における短縮営業、事業所・学校給食の休止などの影響から寿司種、切身・煮魚、カニ風味かまぼこなどの売上げが減少した。
 ニチレイ(東京都中央区、大櫛顕也社長)は減収となったものの、利益面で加工食品事業と低温物流事業が全体をカバーし、営業利益78億円(前年同期比14.5%増)を計上した。
 水産事業は外出自粛の影響で主力の「えび」を中心に外食・中食向けの販売が減少し、減収減益となった。
 東洋水産(東京都港区、今村将也社長)は主力の海外即席麺・国内即席麺・低温食品事業が増収増益だったが、水産食品事業はコンビニエンスストア、外食、ホテル向け需要が減退した。主力の鮭鱒の市況価格の下落も水産の減収要因となった。

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