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今週の一本

●ローカル5Gで海中映像伝送に成功  栗原浩太 (週刊水産タイムス:21/02/08号)

洋上養殖イケスをリアルタイムで監視

 「高速大容量」「高信頼・低遅延」「多数同時接続」を実現する無線通信システム「5G(第5世代移動通信システム)」。国内では2020年から商用サービスが開始されており、社会を大きく変革する通信規格として注目を集めている。水産業も例外ではなく、各地で社会実装を試みる動きが見られる。

養殖イケス上に設置された
ローカル5G無線機
 電気通信や高周波関連事業を展開する電気興業(東京都千代田区、松澤幹夫代表)は愛媛県宇和島市の洋上養殖イケスで、ローカル5Gを使った海中映像伝送の実証実験に成功したとこのほど発表した。
 同社は愛媛大学大学院理工学研究科電子情報工学専攻の小林真也教授とともに、愛媛県水産研究センターの洋上養殖イケスで、昨年11〜12月に実証実験を実施。沿岸から約150〜180m離れたイケス内の海中に設置した計測用フルハイビジョンカメラ4台で撮影した養殖魚の遊泳映像を、ローカル5G(SUB6帯)で水産研究センターに送信した。
 実験の結果、同センター監視ルーム内に設置されたモニターでリアルタイム映像を劣化なく受信。海中での養殖魚の位置や数を推定・検証する「遊漁三次元位置測定装置」に利用可能な通信レベルであることを確認した。電気興業はこの結果をもとに、洋上養殖イケス内のリアルタイム監視が可能なアプリケーションの開発を検討する。
 なお、フルハイビジョンカメラ映像はイケス上部に設置したローカル5G無線機に有線で送信。ローカル5G電波を介して無線機から約150〜180m離れた愛媛県水産研究センターに送られ、屋上部分に取り付けた専用アンテナで受信・復号された。
 同実験は総務省公募案件「令和2年度予算IoTの安心・安全且つ適正な利用環境の構築」(主幹:愛媛大学)で採択された「洋上を現場とするIoT機器・サービス実現のための電波特性試験調査」の一環で行われたもの。
 コンソーシアムメンバーとして電気興業のほか、愛媛県、NTTドコモも参画している。

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