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この人に聞きたい:第148回
(週刊冷食タイムス:08/07/01号)

先達の教え守り「直販」重視

潟nウディ 代表取締役社長  富永 晃夫 氏

(とみなが・てるお)尊敬する父朔夫氏を支え、兄征男氏とともに同社を育てる。03年2月副社長から社長。昭和15年8月31日生、67歳。熊本大卒。趣味はゴルフ。

次代へつなぐ新規投資を敢行

 業務用食品問屋の九州の雄といえばハウディ。創業者の富永朔夫氏から長男の征男現会長、二男の晃夫現社長へと円滑に承継し、一貫して躍進してきた。そして今、次世代に手渡すべく新規投資を敢行する。

 ――業務用問屋で印象深い先達というと。

 富永 名給の青木喜平さんにはお世話になり、今もミツオ会に籍を置いているが、強烈な刺激を受けたのはジェフサ、サトー商会の佐藤正治さん。佐藤さんは早くから脱学給を説き、業務用卸の枠にはまらない広い視野を持った経営手法が魅力的でした。

 ――調和を重んじ農耕民族型の青木さんと、力で押していく狩猟民族型の佐藤さんでは対象的だ。

 富永 王道と覇道に区別する向きもありますが、名給が卸で成長したのに対し、サトー商会は脱学給で直販重視、何よりも利益重視を徹底的に求めた。これは現在でも通用する問屋経営の原理原則であり、その意味では佐藤さんこそ王道を歩んだ人ともいえます。

 ――いつでも論旨明解だ。

 富永 結果を重んじよ。それには利益であり、経常利益率3.5%をめざせと言われた。当社は当時0.7〜0.8%でしたからまず1%が目標。しかも業績をきちんと記録してオープン経営を心がけよと指導されました。今もこれは守り続けています。卸部門はかつて35五億円ありましたが、現在は7億円まで落としています。

 ――直近の業績は。

 富永 07年6月期は売上高121億円、経常利益2億8600万円。08年6月期は126億円の目標に対して129億円で着地します。来期は4.6%増の135億円が目標です。

 ――立派な業績だ。要因は何?

 富永 前期の経常利益率は2.4%、佐藤さんが求める水準には及ばないが諸物価高騰、商材の調達も段々と難しくなる。むやみに安値で売るな、売り先も選別せよと指導している。学校給食は横ばいだが、外食、惣菜、生協等が健闘した。ベンダー、卸はダウンです。

 ――何か計画していることは。

 富永 冷凍冷蔵物流センターを本社から1.5キロの富合工業団地内に建設します。1600坪の敷地に2500t能力の冷凍冷蔵倉庫と低温ピッキングセンターを併設します。来年3月完成の計画。総投資額は5億5000万円になります。

 ――いまなぜ投資を。

 富永 高度化資金を利用すると金利は1%、3年間は据え置きと有利です。これからスタグフレーションというか不況下のインフレ基調になると予想される。石油の高騰もあり物流経費の上昇は目に見えている。営業冷蔵倉庫を利用しても売上高250億円までは対応可能だが、それ以上は無理。

 ――将来への布石だ。

 富永 次代へ残す財産であり、宿題でもあります。熊本は九州の臍の緒といってもいい好立地です。この新設備を活用して会社を大きく成長させるのは次の世代です。社長として残された時間にベストを尽くすが、あとは次世代に期待したいと思っています。

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