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業界交差点

この人に聞きたい:第149回
(週刊水産タイムス:08/07/07号)

本物の“天狗”にならず

天狗缶詰株式会社 代表取締役社長  伊藤嘉彦氏

いとう・よしひこ 昭和15年、名古屋市生まれ。東京営業所の開設とともに上京し、初代営業所長として関東エリアの販路開拓に心血を注いだ。平成18年11月から社長。

 本社は愛知県名古屋市。豊川市に白鳥工場、三河工場の生産拠点と配送センター、全国の主要都市に営業所を持つ。うずら卵水煮やグリンピース水煮の業務用缶詰が得意だが、最近は“こてんぐ”ブランドの「おでん缶」「ラーメン缶」など、市販用商品も何かと話題を振りまいている。
 缶詰メーカーとしては大正12年創業の老舗。5人兄弟の四男として育ち、長男の圭一氏が前社長で会長。専務は五男の和彦氏。典型的な同族会社といえそうだが、それゆえに結束力が強いというメリットもあり、「特にピンチに遭遇した時こそ、モノを言う」。
 常においしさを追求する熱意と技術で、新たな市場を切り開きながら、着実に業容を拡大してきた。現在、年商は110億円。「うずら卵水煮」はキユーピーとの2社で国内市場の八〜九割を占め、特に学校給食の分野で圧倒的な存在感を見せる。それだけに品質管理に最も心を砕いている。
 原料のうずら卵はすべて契約生産者によるもの。洗浄、ボイル、殻剥き、パッキング、加熱殺菌など、製品に至るまでの各工程にあってHACCPの概念を「業界でも先駆けて導入した」。
 輸入缶詰の攻勢で、全国の缶詰工場が苦戦を強いられる中で、うずら卵水煮という専門分野に特化しているのが最大の強み。それだけに「生産者との交流の機会をできるかぎり設けるようにしている」。
 地味な業務用缶詰とは対照的に、注目度が高いのが「おでん缶」に代表される市販用缶詰。若者に受け生産量をかなり伸ばしているが、「ブームはいつ終わるか分からない。本物の“てんぐ”にならないように、業務用を主体にする基本は変えない」。
 缶詰市場が伸び悩む中でも、コンピュータ画像による最新鋭自動分別機の導入や配送センターの増築など設備投資を続ける。「グルメ・ライフをさらに豊かに、もっと便利に」をモットーに、豊かさと愛情、食べる人の“笑顔”も缶に詰めこみたいという。

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