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この人に聞きたい:第157回
(週刊冷食タイムス:08/09/02号)

シナジー効果で成長を

ヤヨイ食品(株) 取締役生産本部長  小野寺 明博 氏

(おのでら・あきひろ)昭和55年6月入社。気仙沼工場勤務が長く、19年4月同工場長から生産本部長に、同年7月取締役。青島雅優益食品有限公司董事長兼務。昭和30年生、53歳。

連携活用で500億達成を

 国内に3工場を持ち、自社生産比率95%のヤヨイ食品。今期は国内生産で10%増をめざし、藤嶋照夫社長は「選択と集中」、「拡大なき成長」といった方針を打ち出している。その具体的な方策について生産本部長の小野寺取締役に聞いた。

 ――コストアップが続いている。

 小野寺 昨年から今年にかけて当社の原材料費は大幅に増える計算になります。原料の値上がりを率で換算すると約10〜15%増。エネルギーも約10%増です。使用量を抑える努力をしていますが、相当のコストUPになります。

 ――ではコスト対策は?

 小野寺 生産性の改善に努力をしていますが、なかなか思うようになりません。設備投資を抑え、既存設備の能力範囲内で生産していますから、国内3工場の操業率は上がっています。今秋に予定する製品価格の値上げは、大きなポイントになるでしょう。昨年の値上げは原料の値上がりに対して少し不足していました。

 ――設備投資は抑えると?

 小野寺 “拡大なき成長”というのは、工場を新たに作らないという意味。既存の設備更新は必要です。生産コスト削減は省人化の設備を入れるしかないと思っています。また、当社は300億円規模だからその規模の安全管理でいいというわけにもいきません。伊藤忠グループの一部としてふさわしい安全管理も必要ですから、そのための設備投資も必要です。エネルギーコストについては、これまでコージェネレーションなどを導入してきました。しかし、重油が高騰しているので、今は買電が主になっており、さらにこの部分を削減するための装置を導入したところです。電力削減については、コンサルタントを各工場に派遣してその効果も出てきています。

 ――サンマルコとの提携のメリットは?

 小野寺 昨年からOEM生産をしていただいていましたが、さらに強固な関係になろうということ。北海道にあるサンマルコは原料産地に近い所で生産しているのがいいところで、当社の調達にもいい影響を与えています。さらに、サンマルコが吸収した旧日本冷食は中華系なども作れ、当社が持っていない商品があります。コロッケについても、お互いに生産していないタイプの商品がありますから、売れる商品の幅が広がります。競合する部分もありますが、末端で調整していけばいい。

 ――他社との連携で伸ばしていくと?

 小野寺 “今はオーバーカンパニー傾向にあると思われるので、生産設備が空いているところもある”と考えられます。現在も国内に10社、海外に7社の委託先があります。全て当社の安全管理を担保できるところです。それでも自社比率は95%と高いので、これから400億、500億円と拡大していくには委託は必要です。他社はこれまで委託比率が高かったので自社比率を高めようとしていますが、当社は既に比率が高いので、今後はいかにシナジー効果を出していくかがポイントになるでしょう。

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