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業界交差点

この人に聞きたい:第163回
(週刊冷食タイムス:08/10/14号)

国産品にオファーは多いが
厳しい注文も少なくない

びえいフーズ(株)代表取締役社長  福井努氏

(ふくい・つとむ)美瑛町で生まれ美瑛町で育つ。今は企業として地元農業の振興に寄与している。北海道冷凍食品協会会長を兼務。旭川商業高校卒。今年68歳。

 びえいフーズは北海道美瑛町の農産物を使った冷凍野菜を中心にハッシュドポテトなど調理品も生産する地元密着の冷食メーカー。自営農場を運営する子会社ビーエフファームも持つ。国産冷凍野菜の人気は高まっているが、苦労も多いという。

 ――国産凍菜、オファーが殺到しているのでは?

 福井 オファーは大変多いですが、全てに対応はできないですよ。何しろ規格が厳しい。形を揃えるとか、黒色の部分が出ていないか、とかね。1つでもそういうのが入っていたらダメと言われる。

 ――海外生産品は選別にものすごい人数を使っている。

 福井 工賃が安い海外ではできるかもしれませんが、日本でそれをしたらものすごいコストがかかってしまいます。里芋だって丸い形にくりぬくのは中国の人件費だからできること。

 ――海外と国産。それぞれの特性を分かってほしいところ。

 福井 ポテトやニンジンのダイスカットは原料として販売することも多いのですが、トリミングをしても黒い部分が残ることがあります。ところがある時期、急にそれをゼロにしてくれと言ってくる。先方が選別の人員を削減したからなのですが、当社は人手をそれまで以上に必要になります。だからといって当社の出荷価格には反映されない。

 ――そういえば、他の原料メーカーも同様に指摘していた。「最終製品が例えば10%値上げしても、原料は10%の値上げが全て認められることがない」と。 

 福井 勢い、今の情勢に流されてしまうのですよ。しかたがないので、良い原料を買ってすぐに加工することにしました。良い原料農産物はトリミングがしやすいし、黒い部分などがでません。

 ――これまでは原料の状態で保管していたのを、見込み生産にした?

 福井 そうです。以前は農産物を確保しておいて、オーダーが来てからトリミングして冷凍していました。急なオーダーに対応しなくてはならないからです。

 ――見込み生産だと冷凍保管料もかかるが。

 福井 良い原料なので原料代も高くつきますが、結局はどっちを選ぶかなのです。人手がかかるか、その他の経費がかかるかと。幸い、今のところ国産のオファーが強いので、見込み生産をしても在庫が膨らみません。顧客には「今はこういう規格しかありません」と情報をこまめに流しています。土壇場になって「ないです」とは言えませんから。

 ――直営農場のBFファームの現状は?

 福井 この数年変化がないです。今は有機栽培に向けて地力をつけている段階です。

 ――直営農場の農産物は顧客にとって魅力的だと思うが、ブランド化の考えは?

 福井 オファーは来ますよ。BFファームブランドで売りたいと言うね。でも生産量が限られていますから、数量限定にでもしなければ、とてもできません。

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