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業界交差点

この人に聞きたい:第176回
(週刊冷食タイムス:09/01/27号)

自営化が信頼回復の鍵

(株)ニチレイフーズ代表取締役社長  相馬義比古氏

(そうま・よしひこ)昭和48年入社。取締役執行役員広域営業部長等を経て分社で副社長。平成19年4月社長。昭和25年4月新宿生まれ、独協大卒、58歳。

欧、中国向けにも販売本腰

 相次ぐ難問山積みで難しい経営判断を求められる冷凍食品業界。トップを走るニチレイフーズの社長としての苦労も続くが「暗い話ばかりしても前に進まない」と相馬義比古氏。新たな切り口に今年は次々挑戦する。

 ――冷凍食品に対する消費者、ユーザーの信頼感が戻らない。

 相馬 結局、これまであいまいにしてきたことはもう認められない、ちゃんとしないと使いませんよ、という生活者からの警告なんだと思います。例えば外部に任せていた安全安心管理もこれからは自分で確認し、それをきちんと伝え切れないと信用されない。原料、土壌の段階から安全を確認し、自ら管理できる自社・グループ工場で生産し、それをパッケージ、あるいはHP等を通じて生活者に伝える。それができるメーカーの商品が安心できる商品として生き残る。そんな時代になったんだと思います。ポイントは“自社”。
 
 ――事故、事件が報じられるとそのメーカーだけでなく、冷凍食品全体の需要に響くのが特徴。

 相馬 08年の業績はウチだけがアップダウンしたのではなく、各社ほぼ同様の動きになった。ただ、当社は業務用が比較的いい。

 ――上期の決算でも業務用が下支えした。利益も改善している。

 相馬 原料事情が想定した以上に悪化したことで価格改定した効果もあるが、業務用は業態別に当社の強いカテゴリーを重点的に掘り下げて提案する仕組みが機能し始めた、という成果でもあります。森工場にコロッケの新ラインを敷いた効果は表れています。そこでチキンではタイで新会社を設立し、工場を立ち上げます。自営化のための投資は強化します。タイのチキンのパートナーは原料供給メーカーでもあり、チキンの新事業を立ち上げることで、タイのグループ会社「スニフ」(スラポンニチレイ食品)の稼働も安定する。
 
 ――カテゴリーの重点化と自営化、09年のテーマになる。

 相馬 そう、チキン、コロッケだけでなく、春巻、米飯、農産品など重点カテゴリーは、原料からの管理と生産の自営化を含め、さらに強化します。農産品では千葉で農業法人との新事業を立ち上げました。アグリ事業は夢がある。農家が安心して農作物を育て、売れる仕組みができれば、日本の農業が変わる。大事なことです。

 ――海外事業も積極化する。

 相馬 いよいよ販売に本腰を入れます。すでに欧州には駐在を出し、チャネル開拓が進んでいます。タイの寿司ラインを拡充し、今年後半から本格的に商品供給を始めます。ユーロ相場が変動しているが、手応えはあります。私は握り寿司だけでなく、いなり寿司もいける、と提案してるんですが、これは社内で冷ややか。ともかく、ヒット商品を固めたいですね。中国ではコロッケを販売します。

 ――健康価値事業については。

 相馬 方向を変えて取り組みを強化します。カロリーコントロール技術は持っているが、商品としては物足りなかった。切り口を変えて需要喚起を図ります。 

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