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業界交差点

この人に聞きたい:第188回
(週刊水産タイムス:09/04/20号)

缶詰の魅力を大いに語る

東京農業大学元教授  小泉武夫氏

 

缶詰こそ人類最大の発明

 幼いころから缶詰が大好きで、実家が食品問屋を営んでいたことから缶詰をかばんに詰めて学校に行っていました。食料難の時代でもあり、友達からは随分うらやましがられたものです。
 今でも缶詰さえあれば、何も要らないと思っています。本当に優れた食べ物です、腐りませんから、缶詰というのは。
 もともと缶詰はナポレオンが兵隊用に作らせたのが始まりと言われています。缶詰のおかげでナポレオンは皇帝となり得た。そう考えると、缶詰というのは、やはりすごい。冷蔵庫がなかった時代における人間の最大の知恵だったといっていいでしょう。
 すぐれているのは保存面だけではありません。最近は特に味もいい。だからボクは缶詰を愛してやまない。
 しかも素材の栄養が全部、缶の中に詰まっている。全く無駄がない。旨さが濃縮されている。マグロのフレークなどは、丼めしの上にそのままかけて、あとはひたすらかき込むだけ。これこそ最高のごちそう。
 今は缶詰業界にとってチャンスだと思います。100年に一度といわれる世界的な不況の中、安くて美味しい、しかも簡単に食べることができて、栄養面でも優れている缶詰はもっと見直されてしかるべき。缶詰の時代が来たといってもいいのではないでしょうか。
 最近、子供たちの魚離れが指摘されていますが、カツオのフレークをご飯に混ぜたり、おにぎりの具に使ったりすると、子供たちは実によく食べるものです。
 缶詰はそのままご飯に乗せるだけで旨いわけですが、食べ方、利用の仕方も無限にあります。
 例えばさばの水煮。ボクは煮汁ごとご飯に乗せて、ちょっと醤油をたらして食べることが多いのですが、寒い冬のシーズンは、鍋にサバ缶を3缶(食べる人数による)、汁ごとあけて、白菜とともに鍋にする。さば水煮鍋ですよ。ポン酢醤油がいいですよ。最後にうどんでしめる。ぜひ一度試していただきたい。
 ボクはツナ缶詰をめんつゆと合わせて、そうめんを食べる。ツナ缶の油がそうめんのつゆをさらにコク深くして、ツルツルっと入っていきます。どうにもとまらない。
 実は今、「缶詰の快感」という本を書いていまして、缶詰の存在を改めて見直しているところなのです。和食はもちろん、パンにも合いますし、酒の肴にもなる。特に日本酒ね。
 ノスタルジックで新しいのが缶詰ですね。毎年、缶詰の詰め合わせを贈ってくれる友人がいますが、正直にいって、これが一番うれしい。今、政府で食料自給率向上に向けた取り組みを推進していますが、これからも美味しくて魅力あふれる缶詰を作っていたきたいですね。

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