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この人に聞きたい:第212回
(週刊冷食タイムス:09/10/13号)

冷食は究極のインスタント食品

日清食品冷凍(株) 代表取締役社長  松尾昭英氏

(まつお・あきひで)昭和48年日清食品入社、平成14年取締役、17年常務、20年2月低温事業本部長、10月1日から現職。昭和24年3月7日生まれ。

消費者が求めるのは簡便性

 日清食品の持株会社制移行に伴い、冷食事業を独立させた日清食品冷凍が今月で設立1周年を迎えた。松尾昭英社長は簡便性の面から冷凍食品を「究極のインスタント食品」と位置づけ、さらなる簡便性の追求を図る。

 ――1年を振り返ると?
 松尾 価格の問題の大きさを改めて感じました。製配販三層が互いに利益が取れる売り方が必要です。全品一律で四〜五割引にすると、企画販売もできず、特売日以外、買物客が売場に足を向けません。こうなると『一体、価格とは何なのか?』と消費者の信頼をなくします。こうした状況を少しでも変えようと、従来の希望小売価格からオープンプライスを中心とした提案に切り替えています。

 ――売り方にも工夫が必要だ。
 松尾 冷食売場は子供向けの弁当商材に多くのスペースを割いています。しかし、この先、子供の数は減少します。それよりも異なるターゲットに向けて、3尺1本分をコーナー化し、コンセプトを統一した提案をしたいですね。例えば「お腹が空いた中高生向けコーナー」、「高齢者向け健康コーナー」など。

 ――冷凍食品をどう見ている?
 松尾 冷食は究極のインスタント食品です。最も重要なのは簡便性。だから弁当商材や冷凍パスタが売れているのです。水も要らなければ、お湯も要らない。レンジでチンするだけ。内食回帰と言われながら、乾麺のパスタの売上げが落ちているのは簡便性が求められている証拠です。メインディッシュをめざすのもいいですが、昼めし、小腹がすいた時のおやつ、という風にインスタント食品として気楽に見れば、即席麺の市場にさえ食い込めます。冷凍食品は保存が効く簡便食品。これをもっと追求すべきでは。

 ――コンビニエンスストア(CVS)市場を重視している。
 松尾 CVSは安く売るというより、適切な商品を適切な価格で販売する業態です。値引き価格ではなく、最初から○○円、という設定であれば、消費者の信頼を得られます。今は100円前後の商品が多いかもしれませんが、そのうち150円、198円という風に価格レンジが上がるでしょう。CVSで冷食が売れることによって、消費者の特売に対する見方が変わってくるのではないかと期待している面もあります。

 ――設備投資は?
 松尾 今期はグループの高松日清食品の生産能力を倍増、たこ焼きラインをニッキーフーズに移管し、その分、高松日清のメンチカツ、焼売の生産能力を上げました。ニッキーフーズには最新のたこ焼きラインを入れます。設備は積極的に更新します。結果的にコスト削減につながりますから。

 ――今期の状況は?
 松尾 オープンプライス商品を増やしたため、売上げはそれほど伸びていませんが、数量は二ケタ伸びています。さらに利益率も改善しています。3年で連結売上げ500億円という目標に向けて順調に推移しています。今後はさらに10年で1000億円という目標を掲げ、展開していきます。

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