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業界交差点

この人に聞きたい:第229回
(週刊冷食タイムス:10/02/23号)

「骨なし」計画上回り好調

(株)大冷 代表取締役社長  齋藤修氏

(さいとう・おさむ)国立宮古海員学校卒、商船で世界の海を渡る。ゴルファー修業を経て昭和53年同社に転じ、専務から平成15年社長に。昭和26年9月山形生。

要望に応えることが全ての始まり

 消費低迷、低価格化から脱する上で商品力、商品価値は最大最強の武器。それを具現化しているのが大冷の「骨なし魚」。大手メーカーと伍して冷食業界で堂々と戦い、結果を残している。どこが他社と違うのか。

 ――「骨なし魚」順調の様だが。
 齋藤 中期計画で今期は90億円と見込んでいましたが、2〜1月の直近1年の累計で12%増。前期に比べて勢いが完全に戻っており、このままいけば3月期末で92億〜93億円と計画を上回る着地が見えています。需要はまだまだあります。我々が取り組んでいるのはそのほんの一部。社内でも販路掘り起こしの具体的な計画がいろいろ出てます。品質第一と商品力強化の方向が正解でした。

 ――勢いを加速させた勝因は?
 齋藤 「楽らくクック」の投入、これが最大のポイント。計画では初年度12億円と見てましたが、上期だけで10億円をクリアし、骨なし魚全体の21.9%を占めるほど絶好の出足となりました。しかも「楽らく」は昨夏独自開催した展示会以降、着実に浸透が進み、下期は勢いを増してます。通期では計画を3倍弱上回る初年度30億円はいけると期待しています。

 ――解凍しないで使える「楽らく」、確かに見た目から全然違う。
 齋藤 解凍しないでそのまま使える冷凍魚。顧客から「こんなのできないかね」という要望に素直に応えようとしたのがきっかけ。難しいことを考えたわけではありません。しかもドリップがあまり出ないので見た目が明らかに違うし、肉質もいい。もちろん骨なし加工しているので使いやすい。まだまだ広がるでしょう。さらに顧客の要望に応じて魚種を増やし、調理法を示すパンフレットも新たに作りました。お客様に教えられて育っている、という気がします。

 ――「骨なしの大冷」、骨なし以外がなかなか伸びない。
 齋藤 いや、伸びる分野がいろいろ出てきました。すり身加工品など相当売れてます。これも病院や医療食向けに大好評。骨なしの取り組みを通じて「こんなのあるといいね」という声を素直に商品に生かしたものです。すり身も結局は「骨なし」なんです。また当社は“魚屋”ではなく「冷凍食品メーカー」。品質管理もモノづくりも水産専門会社とは違います。魚に骨があって当たり前、ではなく“骨なし”である以上は“なし”にしろ、と強く求めています。実際の残骨率は0.0001%単位。しかし残ったのは事実。

 ――魚屋ではない大冷、今度はミート事業部を立ち上げた。
 齋藤 手掛けているのは冷凍スライス肉。これも精肉店で調達している病院給食ユーザーの「こんなのできない?」の声がきっかけ。すごい反響で非常に売れてます。スライス肉も結局は「切身」であり、それなら骨なし魚と同じ。無理に考えたわけではない。「大冷流」の自然な取り組みです。昨年は子会社大冷フーズを整理し、2工場の運営を全面的に切り替えたおかげで収支が改善されました。通期でも増益となるでしょう。

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