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業界交差点

この人に聞きたい:第240回
(週刊水産タイムス:10/05/17号)

ホウスイ厚木第二物流センター 過去最大の保管能力に

(株)ホウスイ社長  乃美昭俊氏

 

旧中央冷凍のピーク上回る11万t超
考えうる最高技術を結集

 ――厚木第二物流センターの完成、おめでとうございます。これにより、神奈川県中央部における物流拠点としての厚木物流センター、同第二センターの位置づけがより一層明確になりました。
 乃美昭俊社長 厚木地区はいうまでもなく交通の要所であり、県央部において発展を続ける厚木地区にあって、将来に向けて物流機能を拡充したいと考えるのは当社に限ったことではないでしょう。今回、1万tを新たに増設したことで、厚木物流センター・同第二物流センターの保管能力は約3万tとなりますので、これまでとは違った形での新たな提案をできると思います。
 主要貨物は冷凍食品やアイスクリームですが、今後は地理的にも冷凍・チルド・常温貨物の3温度帯による物流型冷蔵倉庫の需要が増える地域にあって、保管能力を拡大したことを前向きに捉えています。

 ――景気低迷のあおりを受け、冷蔵倉庫業界はこのところ厳しい事業環境となっている。こうした中で「よくぞ増設に踏み切った」と羨むライバル会社も多いようです。
 乃美 現状の事業環境は決していいわけではありませんが、ビジネスは常に5年先、10年先を見通して具体的に手を打っていく必要があります。ましてや冷蔵倉庫は長期的に使う施設。そうした様々な問題を総合的に勘案して、最終的に今回の増設を決断しました。
 もちろん、初年度から黒字を計画していますが、将来の後輩たちに「あの時代に、厚木第二物流センターを手当てしてもらえて本当に良かった」といわれるようにと積極的な事業展開を図ることが我々の責務でしょう。
 
 ――設備の特徴は。
 乃美 作業性の合理化や最高水準の物流品質、徹底した環境対応を念頭に置きました。構造上、一つの建物ではありますが、A棟、B棟としています。
 A棟は冷却設備に自然冷媒冷却機(前川製作所「ニュートン3000」マルチユニット)を採用。B棟はフロンHFC404A直膨冷却装置としました。空冷一体スクリュー及びスクロール冷凍機を採用しました。
 1階のプラットホームは衛生対策や結露を防止するため、冷風押込み方式で外気の流入量を抑制する0度空調(散水式デフロスト)とし、業界でも話題となっているLED(発光ダイオード)を1階のプラットホームや各階冷蔵庫内の照明に採用しています。

 ――屋上の太陽光発電装置も壮観ですね。
 乃美 外部からの熱を遮断するとともに55kwの発電につなげます。本格的な太陽光発電はホウスイの冷蔵倉庫・物流センターで初めてとなります。
 一方、庫内は電動移動ラックを配置し、作業の効率化も図りました。冷凍機はもちろん、総合的にもニッスイ・エンジニアリングのノウハウを結集していただき、今、考えうる最新鋭の設備を随所に施しています。

 ――厚木第二物流センターの完成は、ホウスイにとってもう一つの意義があります。つまり、この1万tの増設によって、旧中央冷凍時代の最大保管能力を越え、過去最高に達したことです。
 乃美 中央冷凍のピークが10万8000tでした。その後、閉鎖した施設もあり、10万tを割っていましたが、先の船橋物流センターで2000t余をプラス、さらに今回の1万tが加わったことで11万2510t(全国では兵食に次いで全国13位 ※当社調べ)とこれまでで最高となりました。

 ――ホウスイと中央冷凍が合併して新生ホウスイとなり、初年度で悲願の復配を果たし、2年目で過去最高の保管能力を達成した。乃美体制におけるホップ・ステップを経て、今後の展望は。
 乃美 設備投資への意欲を失ったわけではありませんが、現実には今回で大型の設備投資は一段落と考えています。過去最大の保管能力を有した以上、当面は事業の質の充実を最優先のに捉えていきたい。当面は設備の充実をいかに売上高、営業利益に結びつけるか。当面はそれが最大の課題となります。

 ――前3月期を総括してほしい。
 乃美 連結で水産物卸売事業は売上高327億円、営業利益1億円9800万円、冷蔵倉庫事業は売上高35億1000万円、営業利益は7300万円でした。水産はかつての赤字体質から脱却し、得意魚種(エビ・カニ・魚卵)への絞り込みなどにより効率面で改善されつつあります。逆に冷蔵倉庫はもっと上の数字を見込んでいただけに厳しい結果となりました。売上高が3年前と同じ。この間、船橋で4300tの増設がありましたから、その分の目減りが生じたことになります。

 ――今期の計画は。
 乃美 売上高350億円、営業利益2億7000万円、経常利益4億円、当期純利益2億2000万円を計画しています。冷蔵倉庫事業は厚木第二物流センターの7月本稼働を踏まえ、9カ月分の業績を加味していますが、トータルの営業利益2億7000万円は手堅い必達目標の数値と認識していただいて構いません。

 ――初年度に続き、配当は継続する。
 乃美 これは何としてでも死守します。規模のわりに株式の口数が多いため、2円配当では恥ずかしいくらいですが、現状はこれが精一杯。今後、1円でも2円でも増配できるよう、全社一丸となって取り組んでまいります。

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