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業界交差点

この人に聞きたい:第245回
(週刊冷食タイムス:10/06/22号)

価格破壊には品質で対抗

ヤヨイ食品(株)代表取締役社長  藤嶋照夫氏

(ふじしま・てるお)昭和47年4月伊藤忠商事入社。タワーベーカリー社長、トーヨーライス副社長を務め07年6月から現職。大阪外語大卒。昭和23年9月生まれ、61歳。

3年後400億達成をめざす

 昨年度は過去2番目の売上高を達成したヤヨイ食品だが、前期は減収。藤嶋照夫社長は「業界再編はまだ進む。400億円規模にならないと生き残れない」と語る。3年後の達成に向け、仕切り直しの年とする。

 ――前期売上げは2%減の341億円だった。
 藤嶋 数量は6万7千t。前年が6万8千tだったのでほぼ変わらないが、単価ダウンで売上げは7億円ほど落ちてしまった。税引後利益は4%減。前々年は中国からの撤退費用を含めた利益なので、実質的にはもっと良くない数字と考えている。

 ――グラタンが落ち込んだ。
 藤嶋 グラタンは競合先に取られたことと、置かないスーパーが増えたからでもある。298円の弁当が登場する時代に希望小売価格で398円のグラタンは、価値観の視点では競争力が厳しいと言わざるを得ない。その代わり当社では丼の具が増えて惣菜分野を取り返している。丼の具は金額の伸びが数量を上回っており、良い提案ができたと考えている。

 ――前期は5月が厳しかった。
 藤嶋 激安商品が出回った。「安全安心な商品を置かずに、価格だけの商品を置くとは」と反発し、一定の品質でありながら比較的低価格の商品も投入したが、コロッケは5〜6月だけで500tほど市場を奪われてしまった。

 ――一時期と比べ原料価格が安定した。
 藤嶋 原料価格が下がっても激安品は作らないということで、得だねシリーズを新発売したところ、東北を中心に伸びた。

 ――首都圏で80億円を売り上げる計画は?
 藤嶋 70億円になった。新規を獲得し、個店外食も伸びた。首都圏はスーパーと外食で補った形だ。今期は80億円に届くだろう。

 ――今期の計画は?
 藤嶋 今期の400億円達成は状況的に厳しい。そこで、毎年5.5%アップさせる3年計画「GOGO計画」で再度挑戦する。業界再編が進む以上、400億円規模にならないと生き残れないと思っている。そのためにも今期は何とか360億円達成が必要。それには商品開発が重要であり、コストをかけても現状の価格で買ってもらえる商品を作る。人口は減っているが、新技術と新開発で市場を拡大しようと言っている。力の配分も現状維持8割、攻め2割でいく。今は市場の奪い合いがほとんどなので維持に軸足を置きながらも、すぐに注文を取れなくてもいいから20%の時間は新規顧客の開発に行けということ。私も新規顧客に売り込みに行っている。

 ――なるほど。
 藤嶋 一方で雇用を守りながらの合理化も必要だ。したがって「成長とバランス」が今年のテーマの1つ。あとは「同じスピードで行こう」。これまでは開発と原料のトレサビのスピードが異なることもあった。もうひとつは「実行」。もしできなくてもその過程を大切にしたい。それが後から財産になる。業務用の世界は商品50%、人材50%だと思う。

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