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業界交差点

この人に聞きたい:第251回
(週刊冷食タイムス:10/08/03号)

軸足を防御から攻撃型に

味の素冷凍食品(株)取締役常務執行役員マーケティング本部長  日比 聡 氏

(ひび・さとし)昭和56年味の素入社。19年半冷食担当。ヤマキの上席執行役員3年余。10年振りに冷食復帰。東海大国際学科卒。昭和33年6月東京湊生、52歳。

新カテゴリー創出したい

 業界屈指のマーケッターとして活躍した近藤直専務の後任として7月1日付でマーケティング本部長に。前職は鰹節のヤマキ(愛媛)、その前の本社勤務も含め常温食品10年だが、入社以来19年半は冷食担当。思いは?

 ――マーケティング戦略、基本姿勢は?
 日比 まず仕事をシンプルにし同時に対応スピードを上げたい。10年振りに冷食に戻って、社内資料がやたら多くなっている気がする。離れていた10年間の変化であり、規模も相当大きくなったためだろうが……。また現場主義を第一に考えます。市販用なら売場起点、消費者目線で捉えたい。

 ――7月の就任直後、「離れていた10年間に大きな変化があった」ことを強調していたが。
 日比 天洋事件をはじめ、様々なことが10年間に起きています。いなかった10年間「大変だったんだよ」と多くの人に言われます。その間、安全安心品質の取り組みや安心担保の仕事が続き、確かに大変な時期だったと思いますが、必ずしも悪いことばかりだとは思いません。冷凍食品の品質保証力は大きく高まったと思います。

 ――業界を元気にしないと。
 日比 進藤(大二)社長とも話していますが、何とか冷食業界を元気に戻したい。その点で、これまでどちらかといえばディフェンス(防御)に軸足を置かざるをえなかった。これからはオフェンス(攻撃)型に少し変えていく必要があると考えています。メーカーとして最大の活力源は商品。幸い、原料からのトレース力、開発力、品質保証力も販売力、提案力も相当高くなっています。あれだけの最悪の(天洋)事件がありながらここまでよく守り、取り戻したとその努力に敬意を持っています。

 ――最大の課題は天洋事件以前のマーケットに戻すこと。
 日比 07年以前に回復させることは業界全体の課題。低価格化が進んでいるので、今期中に07年を超えるかどうかはわからないが、少なくともその道筋を見出すことは非常に大事だと思います。前任の近藤専務からも引き継ぎ事項にその点が強調されています。

 ――まず何に取り組む?
 日比 味の素の冷食事業40周年と味の素冷凍食品発足10周年に当たるが、ここで新しい軸、新しいカテゴリーを創出したい。弁当、おかず、スナックなどの領域以外に新しい分野の創出は冷食市場発展の原動力、活力、元気の素になります。その先鞭をつけるのが味の素冷凍食品でありたい。他の食品分野に比べ、冷凍食品には広がる可能性がまだまだあります。

 ――安売りが横行している。
 日比 冷食の営業を担当していた若い頃はメーカー1社で40円引きがせいぜい。昭和60年代になって3割引が登場したが、売場全品はなかった。それがいまでは4割5割引き。疑問を感じます。

 ――海外事業が積極的だ。
 日比 前の冷食担当時代に海外工場を次々立ち上げたが、市場としていま成長している。可能性が大きい。業界トップとしてリードする役割も強く持っています。

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