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業界交差点

この人に聞きたい:第258回
(週刊冷食タイムス:10/09/21号)

消費者のコロッケ離れ危惧

サンマルコ食品(株) 代表取締役社長  藤井 幸一氏

(ふじい・こういち)北海道ガス勤務を経て平成5年入社。14年社長に就任。昭和25年7月13日生まれ、法政大社会学部卒、60歳。

高品質でリーズナブルを実現

 サンマルコ食品(札幌市)は、今秋から高品質でリーズナブルな、値ごろ感を追求したコロッケを発売する。低価格志向に流れる市場に対し、『もう少し(お金を)出してもいい』という消費者をターゲットにする。

 ――前期(3月期)の業績を振り返ってほしい。
 藤井 売上げは91億7200万円と二ケタの減収でしたが、増益にはなりました。減収要因で最も影響が大きかったのはOEMの落ち込み。ほかに、値下げ要請に応えられなくなったケースもあります。無理して引き受ければ、せっかくの商品が赤字になってしまうため、断念せざるを得ませんでした。結果的に赤字の商品を作らなかったことが、増益に貢献しました。

 ――今期の状況は?
 藤井 今期も厳しい状況に変わりありません。夏場の猛暑でコロッケ需要が減退しています。

 ――コロッケは価格競争が激しい。小売店では、これで利益が出せるのかと疑いたくなるような店頭価格を目にすることもある。
 藤井 当社には北海道産の原料に特化するという企業ポリシーがあります。羊蹄山麓の男爵いもが安定的に使える強みもあります。低価格を追い求める消費者はいつの時代にも存在するため、それはそれで構いません。ただし、安売りに飽きた人は必ず存在します。ある店で他社の1個40円コロッケと、当社の1個80円のコロッケを併売しました。当然、40円の方が数量は出ます。しかし、80円のコロッケもそこそこ売れました。こうした実態を踏まえ、安売りに飽きた、あるいはもう少し(お金を)出してもいいからおいしい物が食べたいという消費者をターゲットにします。

 ――具体的には?
 藤井 従来なら店頭価格100〜120円の商品を、80円にしても利益が出せるように設計し直しました。昨年秋、営業と開発で組織するプロジェクトが商品化に着手しました。まずは工場の生産効率を上げ、取引先と交渉して原料の仕入れも見直しました。社内外でのコラボレーションと言ってもいいでしょう。独自の製法で、ごろごろしたいもの固形感を残し、手作業の工程も一部あります。しかし手間がかかったから高くてもいい、では通用しません。高品質でリーズナブル、値ごろ感を徹底的に追求しました。「コロッケ倶楽部」という登録商標を使い、今秋から5アイテムを発売します。

 ――顧客の反応は?
 藤井 引き合いは来ています。最初は価格に驚かれますが。しかし、安売りに飽きてきた、という雰囲気が市場に出てきた今、そういう雰囲気に合わせた商品が必要です。安売り一辺倒では、消費者のコロッケ離れが起きかねません。

 ――通期の見通しは?
 藤井 最低でも前年並の売上げ、利益は残したい。一昨年達成した売上げ100億円も諦めていません。厳しいかもしれませんが、まずそういう気持ちを持たなければ、実現は不可能ですから。

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