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業界交差点

この人に聞きたい:第259回
(週刊水産タイムス:10/09/27号)

創業55周年にあたり

水産タイムズ社 社長  越川宏昭

 

情報面から業界への貢献をめざす

 今年は弊社にとって創業55周年という節目の年になる。先代の越川三郎が徒手空拳から会社を興し、人材難と資金難、経験不足、信用不足というナイナイ尽くしの逆境を乗り越え、まさに孤軍奮闘の末に会社の基盤を築きあげたものである。ここに到るには企業・団体の絶大なるバックアップがあったことは言うまでもない。ところが、先代は平成元年2月敬愛する昭和天皇の後を追うかのように急逝する。
 それから20年余、水産業界は生産・流通・消費の全面において覆いがたい劣勢に晒されてきた。業界専門紙の世界でもアナログからデジタルへ、紙媒体からインターネットへと歴史的な変革期を迎え、変化への対応を迫られている。
 今の世の中、大会社だからといって永続性、継続性を保証されるものではない。まして伝統と歴史を誇る会社が倒産・廃業するケースは枚挙の暇ない。どういう企業が生き残れるのか、興味深い所だ。
 わが国には100年を超す長寿企業は2万1088社あるそうだが、この数字を公表した調査会社(東京商工リサーチ)は長寿企業の共通項をいくつかあげている。筆者なりにその要件を3つに集約すると、@環境の変化に敏感A結束力が強いB現場の判断を重視する、となる。
 つまり、いかに老舗であろうとも伝統を守り抜くことに汲々として環境の変化に目を背けていては駄目。老舗企業にありがちな内輪もめをやっているようではもたない。そして社内の風通しがよく、現場の声が上まで届くようでなければいけないということであろう。
 古来、『創業と守成』という言葉がある。創業者が事業を立ち上げるのは大仕事だが、それを引き継ぎ永続的な企業に作り上げるのも難事業である。後継者は、創業者のワンマン経営を脱し、人材の育成、組織の改革、事業の再構築を行わなければならない。
 多くの長寿企業は『守成』という言葉に集約されるような数々の難関を乗り越えて今日を迎えたはずである。
 水産業界はこれからも試練の波を乗り越えていかねばならない。漁業環境・資源の維持保全・確保、漁業経営の健全化・後継者の育成、市場流通の再構築、加工技術の向上、販路の多様化、そして何よりも消費者の魚離れの解消、消費の促進等など課題山積みである。
 55周年の節目にあたり、当社は水産業の発展に情報面から貢献できるよう努力していく所存。引き続きご指導、ご支援をお願いしたい。

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