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この人に聞きたい:第272回
(週刊水産タイムス:11/01/01号)

マルハニチログループ2011年の展望

(株)マルハニチロホールディングス 代表取締役社長  久代 敏男氏

 

新天地で新たな歴史を

 歴史的な経営統合から早3年。マルハニチログループは中期経営計画「ダブルウェーブ21」が最終年度を迎え、当初掲げた「統合の完成形」に大きく近づいてきた。今期の業績(平成23年3月期第2四半期)は水産セグメントの復活で大幅な増益。期末まで予断を許さないが、2月からの豊洲移転を機に、新天地での飛躍を期してグループ一丸となっている。

 マルハニチロホールディングスの久代敏男社長は昨年を振り返っての所感と今年の展望について次のように語っている。
 
昨年の経済情勢 
 リーマンショックから2年。世界的に厳しい情勢の中で、国内も急激な円高とデフレ経済で消費が低迷した。大卒者の内定率が極端に低く、これからの日本を背負うべき若者の閉塞感が懸念される。所得の伸び悩み、少子高齢化、人口減を考えると、今年も厳しい状況が続くことを覚悟せざるを得ない。
 
業績動向 
 昨年4月に就任しての新米社長として業績を心配していたが、上期はまずまずの状況で推移した。前年度は不調だった水産セグメントが本来の姿に戻った。魚価が堅調に推移し増収増益。漁業・養殖、水産商事の両ユニットが大幅に改善した。北米ユニットも増収増益だが、半面、荷受ユニットは減収減益で営業赤字、戦略販売事業も末端の低価格志向の中で減益となった。
 食品セグメントは売上高が横ばい、営業利益は若干減少した。保管物流は荷主の在庫圧縮で減収、大幅な減益となった。
 
資源アクセスの充実 
 大洋エーアンドエフの大型海外まき網船が完成、クロマグロ養殖事業も着々と進んでいる。
 
ダブルウェーブ21
 今年度が最終年度。当初は売上高1兆円、営業利益240億円を掲げたが、リーマンショックから事業環境が大きく変わり、売上高8500億円、営業利益180億円に修正した。
 上期は売上高が計画比で99%、営業利益は109%で推移。数値面だけでなく生産拠点の整備再編などによる統合効果は予想を上回っている。@北海道、青森の5社7工場を一本化(マルハニチロ北日本)A新潟、湘南のベンダー機能の統合Bニチロ工業の売却Cニチロサンパックの再編D北米スケソウ母船2隻の一元管理――などを進めた結果、経費で27億円、労務で21億円圧縮した。有利子負債も大きく減少し、3月末には3000億円を切る見通し。
 
次期中計へ向けて
 経営統合によるコスト削減や事業のシナジー効果など、一定の成果を挙げた一方で、海外市場への展開やM&Aが思うように進まなかった。
 まだ、世界には投資すべき余地があり、M&Aに際しての投資は資金的に問題ない。来年度からスタートする次期中期経営計画の大きな課題に据える。引き続き、@成長戦略の策定A経営体質の強化B財務体質の強化CCSRの強化――をポイントにする。

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