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この人に聞きたい:第274回
(週刊冷食タイムス:11/01/18号)

腹くくり、会議は中国語で

(株)ニチレイフーズ 常務執行役員  加藤 直二氏

(かとう・なおじ)昭和55年入社。ブラジルに2回、計10年間駐在。管理部長、執行役員企画本部長、昨年4月常務。昭和32年3月福島白河生、明大法卒、53歳。

売る舞台は「中国」を徹底

 タイと中国に重点投資するニチレイフーズ。そのヒト、カネ、モノを下支えし事業推進を後押しするのが企画本部。加藤氏はブラジル事業の立ち上げから関わり、現地に計10年駐在した経験を基に、新ビジョンを描く。

 ――国内が閉塞状態、ならば成長する海外市場へ、と誰もが考えるが、実際には苦労が続いている。
 加藤 ゼロの状態からブラジルに関わった経験からしても、海外事業の苦労はよくわかります。同じアジアといっても中国、タイはやっぱり海外。現地の市場、従業員に溶け込むことが必要だが、実際はそれすらも難しい。

 ――マニュアル作りが好きな日本人、しかしマニュアル通りに……。
 加藤 そうはいかないですね。それぞれの国、あるいは地域によっても事情、人間性、風土、文化が異なり、一律には処せない。日系企業の看板を掲げてはいても、働く従業員の圧倒数は現地。だから現地のことは現地で、が基本。ゼロから始まったブラジル事業が実は海外で一番長く続いている。いろんな要素はあるが、最も重要なのは「腹のくくり方」です。

 ――タイには超大型チキン工場を作り、中国にはさらに大型投資を進めようとしている。
 加藤 そこで我々は「腹をくくって」取り組む覚悟を決めた、ということです。中国は生産基地として入り、いま市場として開発育成を進めようとしています。そのため上海に「中国室」を配置し管理してきましたが、凍菜の生産と品質管理の位置づけが強かった。そこで生産管理から販売まで統治する現地会社(日冷企業管理諮詢)を設立し、本気で取り組もうという段階にバーを高めたわけです。

 ――傘下の販売会社「日冷食品貿易(上海)」のトップに中国人を抜擢したことが注目される。
 加藤 上海には日本人管理者を何人も派遣しているが、売る舞台は中国であり、実際に販売するのも中国人。“腹をくくる”一例として、販売は現場の裏表の事情を一番知っている現地の人間が当たるべき。実は、中国で開く会議は日本語を主体に進めていましたが、これからは中国語に切り替えさせます。そうすれば、中国人スタッフがもっと積極的にモノが言えるようになる。事業として取り組む以上、中国事業も独り立ちしなければ。日本向けの製品供給でなんとかなる、という甘えが残っていましたが、いつまでも他人任せはできません。もう最後通牒です。

 ――具体的な施策は?
 加藤 スピードを加速して本気で取り組ませます。全て自社でとはいかないのも充分わかっています。外部パワーも活用します。一方のタイは日本向けをまず軌道に乗せ、欧米市場も広げます。
 
 ――東アジアに比べ欧米戦略は出遅れているのでは。
 加藤 欧米はこれから。以前取り組んだ経験はあるが、環境は変わった。アセロラのニアグラ社(ブラジル)は目線を世界に見開いています。タイ、中国にも世界を見据えたアクションを求めています。しかし慎重さも心がけます。

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