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業界交差点

この人に聞きたい:第278回
(週刊水産タイムス:11/02/14号)

「社会に必要とされる企業に」

(株)エー・ピーカンパニー 代表取締役  米山 久氏

 

 「フードサービス優良企業が語る勝ち抜くための挑戦」と題した日本冷凍食品協会が協賛する講演会(ダイヤモンド・フリードマン社主催)が東京・八重洲のベルサール八重洲で7日開かれた。宮崎県産地鶏を使った飲食チェーン「じとっこ」、「塚田農場」などを展開するAPカンパニー(東京都港区)の米山久社長が「新たな価値創造のために」をテーマに、地鶏業態を中心とした事業展開や、鮮魚産直など新たな取り組みについて語った。
 テレビ番組でも取り上げられた宮崎県の島野浦の生産者と連携した産地直送の事例を示し、同社が挑戦する「今朝獲れ鮮魚」の取り組みについて紹介した。
 漁師が35年間続けてきた出漁時間を、店着時間から逆算して4時間も前倒ししてもらうことで“新たな価値(鮮度)”を生み出した。
 「水揚げする魚をすべて買い取るという約束で何とか理解を得た。産直で浮いたコストは漁師さんに還元。魚価安で厳しい状況の中、漁師さんの収入も約1.5倍に増えた」と双方のメリットを強調した。

「皿の上」までのプロセスが大切

 APカンパニーは現在10業態78店舗の飲食店を展開。今年度の年商は約60億円。「今年中には100店舗に到達。2012年の上場をめざしている」(米山社長)。売上高の70%を占めるのが宮崎県産地鶏の料理を軸にした業態。
 米山社長は平成16年に1号店を開店。当時は高級食材だった宮崎県地鶏を手頃な価格で安定的に提供したいと考え、自社養鶏場の経営を始めた。
 「それまでの外食店は皿の上だけで物を考えていたが、そこに至るまでのプロセス(生産や流通)が大事であることに気づいた」。
 平成16年に4件だった契約農家(自社含め)は現在13件に増加。今では養鶏場だけでなく、ふ化センターから処理施設、加工場までを自社で経営。宮崎県内に約120人の雇用を生んだ。「生産者や地元の方々の取り組みを通じて事業に深みが出た。売上げや利益を追うのではなく、世の中に必要とされる企業でありたいとの思いが強まった」。
 店舗展開についてはブランディングの重要性を強調した。「あれもこれも扱う総合居酒屋ではなく、ひとつの食材に徹底的にこだわり、その価値を掘り下げることが大切。平均点の店づくりや接客をめざすのではなく、何かひとつを尖がらせることで繁盛店が生まれる」と語った。

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