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この人に聞きたい:第283回
(週刊水産タイムス:11/03/21号)

根室とベトナムの橋渡し

独立行政法人北方領土問題対策協会 専務  荒川 研氏

(あらかわ・けん)昭和24年生まれ、慶応大学文学研究科修士修了。東京都出身。長年、三菱商事のベトナム担当や、ハノイ駐在事務所副代表を経て、ジェトロのハノイセンターで海外投資アドバイザーなどを歴任。昨年2月に公募により就任。地域貢献として、これまでの経験を生かし根室市のサンマをベトナムに輸出するためのプロジェクトを支援している。

 本来の北方領土元居住者等に対する支援融資事業の業務を行なっているが、これまでの荒川氏の商社マンやジェトロでの経験を生かし、根室市の地域活性化に役立つ事業としてベトナムへの水産物の輸出をはじめ、人手不足の水産加工場への研修生受け入れなど多面的な橋渡し役を担っている。

 根室市は今年1月、長谷川俊輔市長を団長にベトナム経済訪問団を派遣、同国のラフック計画投資大臣と会談し、「今年秋の漁期のサンマ1200tをベトナムに輸出することで基本合意したほか、水産加工業への研修生の受け入れ、サンマ以外のサケなどの水産物についても積極的に輸出していく」。
 根室市がベトナムと関係を持ったのは昨年2月に北方領土問題対策協会の荒川研専務が、元三菱商事で長年ベトナム駐在員やジェトロのベトナム事務所に勤務した経験を生かし、ベトナムとの関係を仲介した。
 根室市では水産加工業者が中心となり、アジア圏輸出促進協議会を組織、これらを通じてベトナムへの水産物の輸出促進を計画している。
 協議会では今年の秋のサンマの漁期までに、ベトナムから買い付けミッションの訪問を受け入れ、さらに具体的な貿易取引体制作りを進める。また、同時に加工食品(鮭のフレーク等)、サケの頭、骨などサンマ以外の商品取引も検討する。ベトナムでは経済発展に伴い、ハノイ(首都)、ホーチミン市(商都)など主要都市にはコールドチェーンが整い、スーパーなどの出店も見られることから、水産加工原料以外に小売に水産物を販売していく。「現在のハノイ地域では、サンマを日本と同じ様に塩焼きで食べたり、南の地区では、トマト味のスープにぶつ切りで入れて食べたりしている。フォイル蒸でレモンをかけて食すこともある。また、労働力が不足する日本の水産加工業へのベトナム研修生の受け入れについても、今後前向きに進める」としている。

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