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業界交差点

この人に聞きたい:第284回
(週刊冷食タイムス:11/03/29号)

筋肉質の企業体制築けた

(株)ノースイ 代表取締役社長  杉田 巖氏

(すぎた・いわお)昭和45年三井物産入社、食品畑を歩む。平成6年東北支社長代理からノースイへ転籍、18年専務から社長に。昭和20年9月6日生まれ。北大卒。

3〜5年先の成長戦略描く

 ノースイは過去2年間、天洋食品事件に翻弄されたが、今3月期で完全回復の見通し。杉田巖社長は「売上げ面では厳しかったが、円高、プラス社内の努力で収益はまずまず」と振り返る。(インタビューは震災前)

 ――杉田社長体制になって6月で丸3年、力を注いできた事は。
 杉田 社長就任から言い続けてきたポイントは@コンプライアンスの徹底A商品開発の強化B無駄の排除(効率経営)C人材育成――の4つです。当社は2002年の残留農薬問題以降、全社的に品質・安全管理に取り組み、大きな問題は起こしていません。コンプライアンスの考えが浸透しているためだと考えています。

 ――商社機能の他に、メーカー機能も備えている。
 杉田 ええ、同じ素材を使っても、他社と差別化した加工品に仕上げる開発能力を有していると自負しています。品質面も同じで、他社製品よりも良いと認められれば、あまり相場に左右されずに売れます。かつては在庫を多く抱えていましたが、適正な買い付け、販売進捗管理などにより、無駄が排除できました。この2年半で社員のコスト意識が高まり、筋肉質の企業体制が整ったと思います。

 ――社長としての自己評価は。
 杉田 71〜73期の中期経営計画では、売上高は別として、利益目標は初年度で達成済み、ということを考えれば、自己採点は70〜80点。合格点だと思いますが、これで満足という訳ではなく、まだまだ上をめざします。4月以降の74期は「これからの3年、5年後の成長戦略を考える」と新年の挨拶で宣言しました。既存ビジネスでは顧客との連携を強化・拡大するのは当然として、新しい顧客へのアプローチを積極的に進めます。

 ――新しい顧客とは。
 杉田 東南アジアの経済成長を考えれば、海外へのモノの供給は欠かせません。日本から海外、アジアから海外への展開に期待できます。アジアで核になるのは中国や韓国、ここから香港やシンガポールと様々な展開が可能です。もちろん国内マーケットも重要です。少子高齢化でマーケットが縮小していると言われていますが、高齢者やメディカル関係のビジネスを深掘することで、新たな需要を喚起できます。

 ――原料問題が深刻だ。
 杉田 4月以降は食用油や小麦粉などの値上げで相当厳しくなります。しかし原料の調達コストが上昇しても、そのままスライドさせる形での製品値上げはできません。これまでは円高基調に支えられてきましたが、これ以上の円高は期待できません。最大限の自助努力で乗り切るつもりです。

 ――今3月期の着地見通しは。
 杉田 09年389億円、10年388億円、11年は420億円を見込んでいますが、これは08年の天洋食品事件以前に戻したに過ぎません。中国産の調理食品(惣菜)や海老で約30億円減り、回復までに2年近く要しました。水産事業で9%増、冷凍食品事業で5%増を予定しています。

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