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業界交差点

この人に聞きたい:第294回
(週刊冷食タイムス:11/06/14号)

まず生産体制の立て直しから

株式会社マルハニチロ食品 常務取締役市販用冷凍食品部長  横手 貞明氏

(よこて・さだあき)昭和50年同志社大卒、雪印乳業入社。ニチロ(現マルハニチロ食品)に転籍し、昨年4月取締役、今年4月常務に。26年3月北九州市出身。

市販用は「脱弁当」も意識

 震災後の対応に追われるマルハニチロ食品の横手貞明常務は「まず生産体制の立て直しから取り組み、この緊急事態から一刻も早く脱するのが先決です」と語る。生産移管を進めながら営業部隊の指揮をとる。

 ――4月1日付で常務に昇任、その意気込みから。
 横手 3月11日の東日本大地震の対応に追われ、今日に至ったというのが正直なところです。まずはこの緊急事態から脱して、いち早く復興させるのが最大の課題だと認識しています。その基盤となる工場をしっかりと立て直し、ベストな生産体制に向かって全社を挙げて取り組んでいます。

 ――冷凍食品事業については。
 横手 冷凍食品市場は技術開発でまだまだマーケットは広がるでしょう。それに「マルハ」や「ニチロ」はそれなりに知られていますが、「マルハニチロ」になると意外と認知度が低く、まだまだアピールの必要性を感じています。市販用は主力の弁当商材以外の商材、具体的にはラーメンや焼きそばの評価を高めたい。業務用は介護食品「メディケア」に力を入れます。

 ――冷凍食品工場の復興状況はどうなっているのか。
 横手 石巻工場で生産していた白身タルタル類は九州工場、いか天ぷらは広島工場、ソースカツ類は札幌工場(ニチロ畜産)、「れんこんひき肉はさみ揚げ」は中国の煙台日魯大食品に生産を移管。九州と広島は5月末から、中国もすでに生産をスタートしました。札幌は7月初旬から稼働します。石巻工場(第3工場)は8月中旬頃の稼働で、主力の「えび天ぷら」はここで生産を再開します。

 ――今春の新商品で市販用イチオシだった「Oh!Dip!」シリーズは。
 横手 石巻工場での生産だったため、やむなく生産中止。中国工場への移管も考えましたが、原発問題で日本から中国への輸出規制が強化されているため断念。ディップの特徴であるソースを外すことはできず、かといって冷凍耐性のあるマヨネーズは中国では手に入らない状況では無理、という判断です。

 ――中国で生産するトップ商材は。
 横手 新商品の「3種LUNCHサラダ」が、当初の期待値の2倍以上で売れています。現地ではフル生産で対応していますが、日本から輸入している副原料が輸入規制でストップし、手持ち在庫で対応できるのは6月一杯くらいでしょう。代替原料を探し、規格変更などで対応する予定です。

 ――山形県の大江工場は。
 横手 震災の直接的な被害はありませんでしたが、重油が切れてボイラーが焚けず、副原料や副資材なども充分に届かない状況が続いたため、多少の作り溜めをしながらも約1カ月にわたり出荷が止まりました。その影響か、前3月期末の市販用冷凍米飯は前年並。他社の米飯が好調なのに対して、当社は4〜5月も1%減で推移しています。

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