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この人に聞きたい:第324回
(週刊冷食タイムス:12/01/17号)

集団給食も『個』に焦点

(社)日本給食サービス協会 会長  志太 勤一氏

(しだ・きんいち)3年前に日本給食サービス協会会長就任。公職多数。東京都在住、昭和32年9月生まれ、53歳。多摩大学院修士。

潜在市場の広がり確信

 公益社団法人として昨年10月に認定を受けた日本給食サービス協会。志太会長は「昨年の東日本大震災で(会員の)意識・精神が一気に醸成できた」と語る。「1社では出来ない」とする協会の取り組みを聞いた。

 ――震災後にすぐ、現地に駆けつけたと聞いた。実感したことは?
 志太 市役所で「ペタペタ」という妙な足音が聞こえました。それは子供が裸足で階段を上がっていく音でした。靴を津波に流されたそうです。大人用の靴は救援物資として大量に届いても、子供用の靴は届かない。また老人は、おにぎりが届いても喉に詰まるから食べられない、水もとろみがないと飲めないなど、政府や1企業では手が届かないところがあると感じました。協会なら出来るのではと。

 ――震災直後、現地の食事情は。
 志太 壮絶でした。ところが1企業として市町村をサポートしようとすると地元企業との関係、議会等色々な問題が出てきます。それが協会としてサポートすると通る。協会の意義を感じました。そもそも食事は平時であろうと重要。個人の意見ですが、「食」は人格・精神形成に多大な影響を及ぼすと思います。社会に起きる諸々の事案も、その根幹には「食」がかなり関わっているはず。

 ――食は昔より豊かでも、食事の風景は貧しくなっている。
 志太 人と人との絆を大切にした、食のあり方が大事だと思います。食に対し、どうすれば愛情を感じられるか。食事を作ってくれた人だけでなく、生産者、ひいては自然に感謝の念を抱きながら食べる方が幸せ感があると思いますが、今はそれが薄らいでいます。CVSやファミレスが悪いという話ではなく、そういう今日の風潮がある。給食サービス業は、お客様と毎日接し、より深い関係を持てる位置にあります。施主様だけでなく、個々のお客様との関係を大切にしたいと考えています。協賛会社と協力し、様々な食材の情報提供も手がけていく考えです。

 ――メーカーとの関係を重視?
 志太 協賛会社とは今後更に綿密な深い関係を築き、要望を様々出していかなければと思います。産地や安全スペックに本格的に関与したい。給食サービス業に携わる会員企業がお客様の声を集め、協会としてメーカーや生産者に伝えていくことが情報化社会での協会の役割だと考えています。

 ――給食産業は成長する?
 志太 はい。人口減少時代で全体のパイは小さくなりますが、市場における将来性の観点で見ると将来性はあると思います。給食はかつて、企業や学校の施主様のニーズに応える仕事でしたが、今はそれだけではなく、個々のお客様のニーズに応える・評価される必要があります。安全・安心、健康でかつリーズナブルな価格がより求められる時代を迎え、個々のお客様の体調を考えた望ましい食事を継続的に提供できるノウハウを持った給食産業は見方を変えると、個々人をユーザーと捉えることにより、成長する余地は大きいものがあると考えています。

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